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Channel: 占星術思いつきメモ(天体位相研究カルデア)
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大雪の東京都知事選から見えてくるもの

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2月9日に行われた東京都知事選挙は、自民公明に後押しされた舛添要一氏が2位の候補にダブルスコアを付けて圧勝した。投票率は土曜日から降り積もった1969年以来という大雪の影響もあって46.14%と、過去3番目の低さとなった。

舛添氏は210万票を獲得し当選。前回猪瀬氏が獲得した434万票から半分に減らしたものの健闘した。アベノミクスによる景気浮揚に期待する労働者らや福祉政策に期待する年齢層の支持があったものと思われる。

社民、共産らが支援する2位の宇都宮健児氏は98万2千票を獲得した。前回選挙で96万票を獲得しているので大きく伸びてはいないが、支持層の盤石さと、政治活動の都民への浸透を改めて示した。

3位の細川護煕氏は95万6千票を獲得。小泉氏との元首相コンビで脱原発を中心とした訴えを展開し、都民の強い関心をひいたものの当選圏内に票を伸ばすことが出来なかった。2位との差は2万6千票と僅差だった。

4位の田母神俊雄氏は61万票を獲得。維新の会などの支援を受けて躍進。保守政治の復権を訴え40代以下の若い層を中心に幅広い支持を受けた。

5位の家入一真氏はインターネットを主とした選挙活動を展開し、新人としての立候補ながら8万8千票あまりを獲得するという大躍進。35歳の青年実業家が打ち立てた結果は、これからの政治のあり方を問い直す一石となることは間違いない。

◆舛添氏の当選。組織票をどう読むか◆

筆者は前々回の投稿で、トップに宇都宮氏、次点に僅差で細川氏が迫ると予想した。舛添氏は3位、4位に田母神氏としていたが、結果は与党支援の舛添氏のダブルスコア。結果としてはあさっての方向に外しており言い訳のしようもないが、舛添氏を除く3氏の順位についてはうまく当てていたと思う。

もっとも脱稿してから、当選するには160万票は必要だが宇都宮氏にそれがとれるかというと難しいな、とは思っていた。筆者の関心は天体がどのように選挙全体と候補者、有権者に絡んでいくのかということだったので、あとは結果をみてから分析しようというスタンスであった。

予想したチャートは選挙当日と各立候補者の出生日だが、これだけでは組織票、とくに与党バイアスが反映されないということが明らかになった。米国大統領選挙のように、相対する候補者の組織が非常に強力でなおかつ候補者の政治的能力と人間的魅力が極めて重要視されるような選挙では、個人のチャートは非常に重みを持つが、東京都知事選挙のような日本の選挙では、やはり与党支援とそうでない候補者の間にはハンディが存在する。ここを読むには、やはり当日の日取りに対する、春分図の影響を見なければならないと感じた。

またあえて舛添氏の個人チャートから当選を判断するなら、2月9日当日の天体位相である太陽-土星のスクエアを、舛添氏自身が持っているということがいえよう。地震予想などで月の位相図とイベント発生図に、同じ天体の同じアスペクトが見られることがあるが、これは意外と大きな法則なのかもしれない。

◆都知事選当日、東京に45年ぶりの大雪◆

選挙当日を直前に迎え、大きな気象異変が首都圏を襲った。南岸低気圧が急激に発達し大雪となり、都心で25センチ、熊谷では60センチの積雪が観測された。都知事選と記録的大雪が重なったこの2月9日という日は、占星学的に見ても2013年度の特異日と言える日となったのである。

タイミングはTノードが2013年春分図のASC-DSC軸と緩い合を形成する時期で、日本地域に地政学的に強いインパクトを与える意味を持つ。特筆すべきは、このTノードが春分図の天底に合を成すジュノーと正確にTスクエアを形成しているということだ。

大寒波の鍵は水星-海王星の合であろう。この位相は春分図でも成立しており、イベント図は水星回帰図としても成立している。これがTノードに調停角で参画し、冥王星がT月に衝、T月は水星海王星にトラインで加わる。これらの天体はすべて気象異変にかかわる。

少し話しがそれるが、水星海王星で寒波出現の象意は、ノードとTスクエアのICジュノーに大雪被害という意味を与えたことになった。このことは、筆者が2013年度にたびたび発言していた「日本地域の地震に警戒を」という予想を覆し、地震となる可能性のあった天体エネルギーの多くを、45年ぶりの大雪を降らせた低気圧に変換してしまったということを表している。

◆水星海王星の保守回帰の意味◆

今後の地震予想については後にゆずって都知事選に戻りたい。T水星はT海王星と緩い合だが逆行を開始したタイミング、金星は冥王星と緩い合だが順行を開始したタイミング。天体の順逆転換は“覆水盆に返る”ような展開を示すことがあるが、選挙結果は前猪瀬知事の金銭疑惑での出直し選挙ではあったが、有権者は保守与党を再び選んだ。

保守回帰となった理由は、大雪を降らせた水星海王星がその鍵となる。この春分図は1年前の春、アベノミクスによる株価大躍進と10円以上の円安を招いたチャートだ。円安を招いたのは、サインうおでデトリメントのうえ海王星と合ですっかり弱体化した水星の影響によるものだ。

水星が弱いと、国民のマインドは新しいことに挑戦するという気概が削がれ、また変化を怖れて退行する気分となる。そこに海王星が夢想的なバラ色のビジョンを与える。…これがアベノミクスの正体であろう。春分図から水星回帰となった2月9日、再び都民は与党自民党の掲げるアベノミクスに一抹の期待をかけたということであり、都知事選の結果は再び政権与党に追い風を吹かせることとなったのである。

しかし今回、水星海王星はノードと絡んだことによって正体を暴かれた。それがこの首都圏大寒波となって現れたのだ。これはアベノミクスが掲げるインフレ目標が、決して良性とは言えないものとなる可能性を示している。今の段階で断言できないものの、火星が逆行を挟みながらノースノードを通過する2014年7月半ばには本当の結果が判明する。筆者は楽観はしていない。いわゆるカーディナルクライマックスの正体も今年7月以降に明らかになると筆者は見ているのである。


4月29日の日蝕図

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4月29日の新月は金環日蝕となる。通常占星術における新月図の影響は1〜2ヶ月だが、日蝕となると半年から長い場合4年程度の影響力を保持するものと考えられる。特に今回の日蝕は23日にピークを迎える火星、木星、天王星、冥王星によるカーディナル・グランドクロスの影響を日蝕図に刻印した状態での成立となる。アストロロジー的に際どい位相を持つ今回の日蝕図は、日本や世界にどのような影響を与えるのだろうか。

◆グランドクロスはカーディナル13度で成立◆
日蝕成立に先立って4/23に成立するグランドクロスは、最も変化の激しいカーディナルサイン(おひつじ、かに、てんびん、やぎ)のほぼ中間で成立する。これは既存の社会が積み重ねてきた成果がある一定のピークに達し、大きな変化の直前である崖の際に立たされている状態を意味している。

特にやぎ座冥王星は政府を示し、サインの中間であるミッドポイント近くに冥王星が来ていることから、最高指導者に関する象意であると考えられる。ウクライナ情勢で厳しく対立しているオバマ米大統領や、プーチン露大統領に直接かかわる星位と見て良いだろう。

てんびん座火星は不安定で対立的な外交政策、衝となるおひつじ天王星は内戦や戦争を示す。かに座木星は米FRBや日銀、ECBで採られている金融量的緩和政策を示し、こちらも同政策の影響力がすでにピークに達していることを表している。

これらの世界情勢がグランドクロス成立ののち、これまでのパワーバランスが一気に崩壊していく状況を今後目の当たりにするかもしれない。しかし極限の状況ではあるが、かに座木星の存在は、問題の進行速度を遅らせる働きをするだろうと考えられ、本格的に世界情勢が変動するのは、木星がしし座にイングレスする7月中旬以降になると筆者は見る。

何が変わるだろうか。世界の指導者、政策、軍事や国際政治におけるパワーバランス、世界経済金融市場など全てに当てはまるだろう。具体的にどうとは言えないが、歴史的な曲がり角に来ているとだけは言えそうだ。

◆東京日蝕成立図のアングルはカーディナル0度◆
以上に述べたグランドクロスによる“カーディナル・クライマックス”の影響を、日蝕が引き継ぎ地上に深く刻印するのである。日蝕が示す影響力は後戻りの効かない強力なものとなる。日蝕図では各国ごとに天体の影響を切り分けることができる。東京日蝕図でみる日本の近い将来はどうか。

まず同図の東西の地平線を結ぶASC-DSCライン、および子午線であるMC-ICラインが全てカーディナルサインの0度となる。ASCはてんびん0度、ICはやぎ座0度。サインの区切りであるカスプとアングルの接触は、動的なカーディナルの震動を最も強く受け取る位置であると見る。日本発の激震があるかもしれない。奇しくも23日に来日するオバマ大統領と安倍首相との間に何か重大な出来事がもたらされるのかもしれない。

東京日蝕図でさらに注意すべきなのは、太陽が国家の財産の位置である8室入居のうえ、月のノードが2室ー8室のカスプと合となっていることが挙げられる。新月図や日蝕図でこの星位が来たときは、大きな損害を被る被害地震など災害の発生に警戒が必要だ。さらに地盤を示す4室にやぎ座冥王星が入居し、どこかのタイミングでマグニチュード7〜8級の大地震か、火山の噴火による被害発生の可能性が考えられる。

大型の災害が発生するタイミングとして考えられるのは、太陽が日蝕図のノースノードと合を形成する10月中旬から下旬にかけて。この時期までに災害に対する備えを厚くしておくべきだろう。

◆国民の経済は概ね良好だが、急転直下に警戒を◆
太陽が8室入居であることは、国民の経済状況はどちらかというと好況であると判断される。4室冥王星とのトラインで不動産も上がる見込み。2室入居の土星は、消費税増税の影響による家計支出の引き締めが見られるが、6室金星に一部の企業や公務員の所得増が見られ、体勢に影響は少ないようだ。しかし先に述べたように何らかの災害や、金融市場における暴落の可能性も色濃く表示されるので警戒が必要だ。商品市場では穀物の暴落または暴騰があるかもしれない。

◆戦争または事故の多発に警戒を◆
すでにマレーシア航空の墜落事故、韓国フェリーの沈没事故など大きな事故が多発している。カーディナル・グランドクロスは特に事故を誘発しやすい天体位相である。大型交通機関を利用される方、また自動車などを運転される方には、事故を起こしやすい時期であることを念頭において行動してほしいところである。

ウクライナ情勢、また戦火の続くシリア情勢においては、カーディナルの木星により穏便に事態収束が図られることを願いたい。

◆結果が見られるのは7月中旬以降か◆
以上の天体位相が本格的に世界を変化させていくのは、木星がかに座を抜けしし座に入居する7月16日以降となると見られる。木星の影響で通常のカーディナルクロスよりもゆっくりとした時間の中で変化は進行する。しかしこの変化は後戻りの効かない変化であるということだけは、間違いないだろうと筆者は見ているところである。



アフガニスタンで大規模な地滑り

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5月2日正午頃(現地時間)、アフガニスタン北東部のバダフシャン州アルゴ地区で大規模な地滑りが発生し、州報道官は2100人以上の死亡が確認されたと発表した。なお数百人が不明で、死者数はさらに増えるおそれがあるという。
(報道写真:時事)
http://www.jiji.com/jc/d4?d=d4_ii&p=als404-jpp017120887

4月29日の日蝕成立直後に発生した災害は、過酷な激甚災害となってしまった。今回の地滑りは豪雨によるもので、地震ではない。しかしホロスコープには現地にターゲットが合っていたことが示されている。



同日蝕成立図では、バダフシャン州ICにセレスがおうし22度の完全な合となっている。セレスが意味する災害相としては、地表の浅い部分から大気圏までをカバーしており、日蝕図のいくつかの震動感受点の一つとなっていた。

セレス近傍にはヴェスタ、火星、ノースノードがあるが、中央アジアには火山がなく、ヴェスタが示す大深度スーパープリュームに由来する地震の可能性は少ない。また火星が震源を示すことは少ない。しかしノード軸は何らかの災害発生地を読むには有効な感受点だ。これらの要素からセレスに波長が合ったのだと考えられる。

地滑り発生のタイミングは、日蝕図水星に経過の太陽が合となった2日がトリガーとなった。この位相は地震、災害、事故に共通するものだ。奇しくも同日、韓国の地下鉄で追突事故、またニューヨークの地下鉄で脱線事故が発生した。前者は240人の負傷、後者は19人負傷うち4人が重傷という事故であった。

日蝕図がもつ災害エネルギーは今回の地滑り災害で出し切られるものではないものと考えられる。今後数年に亘る影響下の中で、どのタイミングで何が発生するかは、地道に読んでいくしかないのである。




<5/6追記>
AFPによれば、その後死者数は500人を超えないと当局が訂正した。
http://www.afpbb.com/articles/-/3014133?ctm_campaign=nowon

伊豆大島近海M6.2は、相模湾大地震の前兆か

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5月5日午前5時18分頃、伊豆大島近海(北緯35.0度、東経139.4度)で地震が発生。東京都千代田区大手町で震度5弱を記録したほか、23区などで震度4の揺れを観測した。気象庁によると震源の深さは約160km、地震の規模(マグニチュード)は6.2であった。この地震での被害は報告されていない。

筆者は2013年の春分図などの天体位相から、日本国内での被害地震発生を想定し分析をしてきた。そのなかから、2014年の年末年始頃(1)、及び2月中旬(2)をピークとなる時期と判断し、小笠原諸島から関東地方を最も警戒すべき地域(3)としていた。結果としては1月初旬に房総半島沖でスロースリップ地震の発生(4)、また地震ではなかったが、2013年度の最終ピーク日であった2月19日の直前である14〜15日には、甲府市を中心に関東平野山間部において1メートルを超える積雪を記録した豪雪災害(5)が発生した。この豪雪災害をもって、何はともあれ2013年に予想された災害は示現され、一応のピリオドを打ったものと考えていた。

しかし、一抹の不安は残っていた。一つは昨年何度か触れた西日本方面の地震は結局示現に至らなかったことだ。筆者は5月日蝕図などからの分析に加え、昨年8月8日に発生した緊急地震速報の誤報(6)も占星学的な特殊要因として前兆現象に組み入れている。

もう一つは、昨年10月16日に発生した伊豆大島での土石流災害である。40人近くが亡くなったこの災害も、筆者は何らかの占星学的前兆現象として捉えている。その理由は、2013年春分図のジュノーが関東地方を天底に貫いていたことにある。これは房総半島沖のスロースリップ地震として一部実現し、また2月の豪雪災害をもって充足したのだろうと思っていたのだ。

ところが、本年3月14日に伊予灘でマグニチュード6.1の地震が発生し、2014年春分図でも西日本にターゲットが当たっていること(8)から、西日本の地震は引き続き要警戒と見なければならなくなった。

また最も気になっていた、伊豆大島の災害が予兆として捉えた前兆現象が再びもちあがったのが、4月27日に発生した東京都八王子市を中心とした最大30万軒にも及んだ大規模停電事故である。これらを前兆現象として採用するのは、奇しくも伊豆大島町役場も八王子市役所もともに東経139.4度近くに位置していることからである(9)。占星学では特に同じ経度上で発生した異なる事象は、何らかの予兆としてシンクロしているものと判断する。しかしながらこのときはまだ、地震の前兆と自信を持って伝えることはできなかった。相模湾など南関東での地震現象としては未だ何も発生していなかったからである。

ところがその僅か6日後の5月3日、飛騨地方で26回以上もの震度3〜1の群発地震が発震。これは東日本、または西日本のどちらも大型地震の前兆として捉えることができるものだ(10)。

そして5月5日、遂に相模湾の前兆として、東経139.4度を震源とするマグニチュード6.2の地震が発生したのである。これまでの経緯から筆者は、この地震が南関東を中心とした大地震の可能性を示す地震であると捉えるべきものと確信を得るに至った。

◆本震の時期を探る◆

前章に述べた経緯から、西日本そして東日本の2つの来たるべき大型地震を2014年度も引き続き追っていかなければならないこととなった。

本記事ではこのうち南関東をターゲットとする大型地震の予想に焦点を当てる。まず基礎となる地震原図は、2012年10月15日新月図とした。また追加で2013年11月3日日蝕図を選んだ。



まず2012年10月15日新月図は、注釈1の記事で取り上げた月の位相図で、日本地域に特に関係が深いと見ていたものである。このホロスコープの関東地方ICに金星が合となっており、金星が特に感受点として働く相と考えられる。注釈10のツイッターで触れたが、5/3飛騨群発地震は金星がおひつじにイングレスしたタイミングで発生している。これは5/5伊豆大島近海地震の金星を介した前兆となった。

プログレス(進行)によるタイミングは、5/3は同新月図のP月とP水星の合に合致した。このことから、P月を進行させると、次に来るタイミングは2015年1月20日のP月-Pノースノードの合ということになる。この時期トランシットでは天王星とサウスノードの合という重要な天体イベントが成立する。遅くとも来年の1月20日前後には大型地震が発生する可能性が高い。

しかし筆者は、もっと早いタイミングでの発震があるのではないかと懸念する。経過の金星の動きを見ていくと、10月には太陽、ノースノード、金星がてんびん座に集結する。これらはおひつじ座の天王星にオポジションのアスペクトを成立させ、これが2013年11月3日の日蝕図天底に重なるのである。



10月の天体位相に注目するなら、早ければ本震は2014年10月8日の満月(月蝕)が算出される。この日成立する天体位相は、阪神淡路大震災の発生図の特徴に非常に近いものがある。このイベント図での発震があるとするなら、阪神淡路大震災のような都市直下型地震となる可能性が高いと判断せざるをえない。

以下に可能性の高い日取りを掲載する。現段階ではピンポイントで日時を絞れないので、10月の1ヶ月は特に地震に警戒していただき、またそれまでに防災の準備を整えていただきたい。

[10月の相模湾地震警戒日]
2014年10月8日(月蝕)
2014年10月13日
2014年10月17日
2014年10月23〜24日(日蝕)
2014年10月31日

また10月以降も可能性の高い日が続くが、現段階では割愛する。前述した2015年1月20日の天王星−サウスノードの合という大きなピークを抜けないと一息つける状況にはならないと考えている。

◆5月に前兆が見られるか◆
金星は5月16日に天王星と合を形成し、2013年11月3日の日蝕図MCと合となる。5月27日には金星はサウスノードと合となる。この日前後になんらかの前兆地震がみられるなら、上記10月地震説は補強されると考えている。

◆地震対策のまとめサイト◆
地震防災対策のまとめサイト集(当ブログ)
防災用品・非常食スレ まとめ
津波災害への備え(総務省)

注釈------------------------------------
(1)【大型地震警戒】年末年始はM7級地震に警戒を
◆次の地震のピーク、12月29日前後に巨大地震のおそれ◆

(2)9月中旬から半年間「地震重要警戒期間」として対応を
◆9月中旬からの警戒期間と、9月警戒日◆
筆者は前述のツイートにあるように、今年度は特に9月16日から2月19日にかけて大型地震に警戒が必要と見ている。

(3)【冬至図】日米同時株安へ、日本では地震も警戒を
最近動きの多い小笠原から関東平野に至る、フィリピン海プレートと太平洋プレートの境界が最も警戒すべき地域と見ている。

(4)房総沖でスロースリップ地震が発生していた

(5)Wikipedia[平成26年豪雪]

(6)9月中旬から半年間「地震重要警戒期間」として対応を
◆8月の緊急地震速報についてのツイート◆

(7)【大型地震警戒】年末年始はM7級地震に警戒を
【伊豆大島で土石流災害】

(8)筆者ツイッター2014/3/15
https://twitter.com/pneuma_2007/status/444864501863550976

(9)筆者ツイッター2014/4/27
https://twitter.com/pneuma_2007/status/460420044208361473

(10)筆者ツイッター2014/5/3
https://twitter.com/pneuma_2007/status/462495350343745536
https://twitter.com/pneuma_2007/status/462535627620093952
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フィリピン海プレートから西日本地震へ

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2014年3月14日午前2時6分頃、伊予灘を震源としてマグニチュード6.2の地震が発生。愛媛県西予市で最大震度5強を観測した。この地震でけが人21人と建物被害、断水や落石が発生した。

発震機構は東北東-西南西方向に張力軸を持つ型で、沈み込んだフィリピン海プレート内で発生した地震である。(伊予灘地震-wikipedia

◆フィリピン本島の地震活動が日本列島へ◆
昨年度筆者は昨年10月にフィリピンで発生したマグニチュード7.1の地震について記事を投稿していた。「フィリピン中部M7.1地震」(1)では、フィリピン地域の近年の地震活動の経過を分析し、この記事の結びの中で筆者は以下のように次に来る地震の予想を記述している。

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最後に、この2011年11月25日日蝕図の最も大きな事象発生予想日は、P月にP冥王星が合となる、2014年3月15日頃である。今までの例から考えて、フィリピン地域での大型地震の可能性が最も高い。予想を広めにとって、3月中はM7以上の地震に警戒が必要であろう。
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この記述にある3月15日前後にフィリピンで目立った地震はなく、代わりに発生したのが、伊予灘地震だったのである。伊予灘はフィリピン海プレートの北西の端にあたる地域であり、状況を察するにフィリピンでのプレート活動の歪みが北上してきたということが考えられるのである。


(Wikipedia フィリピン海プレート)

◆西日本での地震は2014年7月12日前後◆
フィリピン地震の地震原図として採用していた2011年11月25日日蝕図が、今後西日本での地震発生のタイミングを判断する材料として使えるとなると、次の地震発生のタイミングは2014年7月12日前後となる。



また震源となる地域を予想するなら、2014年の春分図が手がかりとして与えられる。本年の警戒地域は伊予灘から日向灘、また和歌山など紀伊半島から京都方面まで。このうち紀伊半島沖が最も警戒すべき海域となる。



西日本でも今後はマグニチュード6から7の大型地震が増えてくる可能性が高いので、日頃の備えを固めておくことをお勧めしたい。


注釈--------------------
(1)フィリピン中部M7.1地震
◆来年3月15日前後にもフィリピン地域で大型地震に警戒を◆

連鎖する巨大地震―7月12日前後にM8級か

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6月24日は全く特異日といっていいほどの日となった。日本時間早朝の4時から6時の間に、ニュージーランド北方ケルマディク諸島でM7地震、続いてアリューシャン列島でM8地震が発生した。マグニチュード7以上を記録したのは、4月19日パプアニューギニアM7.5以来2ヶ月ぶりである。

M 7.9 - 24km SE of Little Sitkin Island, Alaska
2014-06-24 05:53:09 UTC+09:00
51.797°N 178.760°E Depth 107.5km

M 6.9 - 96km SSE of Raoul Island, New Zealand
2014-06-24 04:19:16 UTC+09:00
30.118°S 177.670°W Depth 20.0km

上記の地震はいずれも当初発表より下方修正されている。いずれも幸い揺れや津波による被害は発生していない。

また続いて、今回は同日発生した社会事象も取り上げる。

<関東では季節外れの猛烈な雹が降る>

太平洋の巨大地震の報に接しながら本邦を振り返ってみると、東京・調布市や三鷹市などで猛烈な雹が降り、一時地面を覆い尽くした。突然の豪雨で濁流が川のようになったところも。関東・甲信を中心に、大気の状態が非常に不安定になり、局地的に雷をともなう大雨となった。

【日本オワタ\(^o^)/】調布近郊でパチンコ玉サイズの雹が積り夏前なのに銀世界が広がる http://vippers.jp/archives/7740656.html


<池袋で暴走車による死傷事故>

24日午後7時55分頃、東京・池袋駅西口近くの歩道に乗用車が突っ込み歩行者を次々とはね、20代の女性が死亡、3人が重傷を負い、3人が軽傷を負った。逮捕された運転者は脱法ハーブ吸引で朦朧としていたという。

<電離層密度が減少傾向に>

集中する巨大地震、突然の寒波、そして制御を外れた人間の行動…これらに共通する因果関係を持つと見られるのが、電離層の状態だ。最近地球的規模で電離層密度が減少傾向にあった(赤色)。電離圏の層が薄くなると太陽系外からの宇宙放射線到達量が増加し、それが気象異変や地震の発生につながるという説もあるので、今後の電離層の状態の推移も目が離せない。


http://web.matrix.jp/ips/

*電離層記事について、読者の方からのご教示を受けて一部加筆修正いたしました。

◆2010年7月12日の日蝕図が地震原図◆

前置きが長くなったが、6/24に起こったこれらの出来事は、占星学的なサイクルの一つの区切りを示していると考えられる。太平洋の北と南で同時に発生した巨大地震、それに加えて東京での異常気象発生は、地上と地下の違いはあれ、天体的には同じ周波数による収束であると考えざるを得ない。



2010年7月12日の日蝕図では、太陽-月にジュノーが合となっており、特に地震に特徴的な資質を持ったチャートだ。今回の地震のタイミングとしては、プログレスの月がネイタルヴェスタに合、ネイタルノースノードにトランシットの冥王星が合というものである。

この日蝕図に示されるタイミングでどのような地震が発生していたか調べると、同図成立の2010年7月には、東日本沿岸M6.3をはじめ、フィリピンで3回のM7級、バヌアツ、パプアニューギニア、チリなどでM6級が複数発生している。

P月ーP水星合を成立させた2011年8月には、東日本沖M6.2、千島列島M6級をはじめ、バヌアツでM7級2回を含むM6超級地震、ペルーでM7、インドネシアでM6級複数が発生している。

そしてP月ーP金星が合となった2013年8月には、ニュージーランドでM6.5、そしてアリューシャン列島でM7.0が発生している。ケルマディク諸島でもM6級が複数、ペルー、コロンビア、メキシコ、インドネシアでM6級が発生している。

このタイミングで、ニュージーランドとアラスカ州での発震があることから、この日蝕図が今回の地震の原図となった可能性が高いと判断した。

◆他の方の知見も参考に◆

この日蝕図のタイミングで発生する地震は環太平洋地域で起こるものが多いのが特徴的だ。地震予知の研究者のなかには、“バヌアツの法則”といってバヌアツで大型地震が発生した後、数日から10日ほどで日本にも同規模の地震が発生することが多いことに着目している人もいる。このチャートのタイミングではバヌアツでの発震も多いので、この点も踏まえておきたい。

また筆者が注目している串田地震予報は、すでに撤回されているが本年4月14日時点では、6月27日前後の発震を予想していた。同氏が発表した予想日のタイミングで、以前もニュージーランドでの発震が複数あったので、外野の視点で見るかぎりでは、串田氏が捉えているFM波は国内だけでなく広く太平洋地域の地殻状態を的確に示しているように見える。

ちなみに、串田氏の4/29時点での予想は、7月中旬であった。このタイミングも非常に重要だと考える。

◆日蝕図と地震予知◆

当該日蝕図では、しかし今回の2つの地震の震源である、日付変更線をはさんだ経度の位置関係は示されなかった。震源が分からなければ予知には至らない。どの月の位相図でも共通するが、時のタイミングと場所の経度緯度は同じチャートで示されないことが多い。地震原図はおそらく複数が関与している。

但しイベントチャートでは意外にも地域を特定するような感受点が存在することも多いのが事実だ。今回のアラスカのイベントチャートではT土星がN日蝕図ICと合であった。

ちなみに日蝕が観測される地域をNASAの図版で確認すると、日蝕の観測限界地域を通る経度が、ニュージーランドやアリューシャン列島の地域に近い。観測出来るすれすれの地域は経験的に意外と重要である。


http://eclipse.gsfc.nasa.gov/OH/OH2010.html#SE2010Jul11T


◆大地震収束せず、7月12日前後に警戒を◆

今回の発震のタイミングを日蝕図に計ると、P月がPヴェスタにアプライ(接近)しつつあり、少し早めに出たように見える。但しチャートの全体を見る限り、1日で全てエネルギーを放出できるとは思えないほど非常に強い位相を形成している。

このP月-Pヴェスタが完全な合となる日、T月-T冥王星-Nノースノードが合を形成する。この7月12日前後には再びマグニチュード7から8クラスの地震が発生する可能性がある。

特にこの時期は、前回の記事で示したように、フィリピン海プレートでの巨大地震発生のタイミングと重なるのである。

警戒地域は日本地域全域、このうち西日本太平洋沿岸地域が特に警戒したい地域だ。

7月は普段より一段階防災意識を高めて、備えて生活していただきたい。



<資料>
-------------------------
7.0 101km SW of Atka, Alaska
2013-08-31 01:25:02 UTC+09:0029.0 km
6.2 292km NW of Raoul Island, New Zealand
2013-08-28 11:54:41 UTC+09:00478.0 km
6.2 18km WNW of San Marcos, Mexico
2013-08-21 21:38:29 UTC+09:0021.0 km
6.1 Southwest Indian Ridge
2013-08-18 01:32:31 UTC+09:0010.0 km
6.5 29km SE of Blenheim, New Zealand
2013-08-16 11:31:05 UTC+09:008.2 km
6.7 101km WSW of Mutis, Colombia
2013-08-14 00:43:15 UTC+09:0012.0 km
6.2 96km WSW of Paita, Peru
2013-08-12 18:49:32 UTC+09:0010.0 km
6.1 116km NW of L'Esperance Rock, New Zealand
2013-08-12 13:16:47 UTC+09:00340.6 km
6.0 189km WNW of Saumlaki, Indonesia
2013-08-12 09:53:43 UTC+09:0095.0 km
6.0 82km NNE of Hihifo, Tonga

-------------------------
6.9 Banda Sea
2011-08-30 15:57:41 UTC+09:00469.8 km
6.2 Vanuatu
2011-08-25 08:06:17 UTC+09:0013.0 km
7.0 northern Peru
2011-08-25 02:46:11 UTC+09:00147.0 km
6.1 Sunda Strait, Indonesia
2011-08-23 05:12:20 UTC+09:0029.0 km
7.1 Vanuatu
2011-08-21 03:19:23 UTC+09:0028.0 km
6.5 Vanuatu
2011-08-21 02:13:06 UTC+09:0035.0 km
7.2 Vanuatu
2011-08-21 01:55:02 UTC+09:0032.0 km
6.2 near the east coast of Honshu, Japan
2011-08-19 14:36:33 UTC+09:0047.0 km
6.2 Fiji region
2011-08-19 12:54:26 UTC+09:00407.9 km
6.1 off the east coast of Honshu, Japan
2011-08-17 20:44:08 UTC+09:009.0 km
6.1 Ceram Sea, Indonesia
2011-08-16 20:03:57 UTC+09:0035.0 km
6.0 Ascension Island region
2011-08-11 08:45:43 UTC+09:0010.0 km
6.1 Kuril Islands
2011-08-04 22:51:34 UTC+09:0036.0 km

--------------------------
6.3 off the east coast of the Kamchatka Peninsula, Russia
2010-07-30 12:56:13 UTC+09:0023.0 km
6.6 Moro Gulf, Mindanao, Philippines
2010-07-29 16:31:56 UTC+09:00618.0 km
6.6 Moro Gulf, Mindanao, Philippines
2010-07-24 14:35:01 UTC+09:00553.0 km
7.5 Moro Gulf, Mindanao, Philippines
2010-07-24 08:15:10 UTC+09:00640.6 km
7.6 Moro Gulf, Mindanao, Philippines
2010-07-24 07:51:11 UTC+09:00578.0 km
7.3 Moro Gulf, Mindanao, Philippines
2010-07-24 07:08:11 UTC+09:00607.1 km
6.1 Vanuatu
2010-07-22 14:03:56 UTC+09:006.0 km
6.1 north of Halmahera, Indonesia
2010-07-21 18:16:04 UTC+09:00100.0 km
6.3 New Britain region, Papua New Guinea
2010-07-21 04:18:20 UTC+09:0024.0 km
6.0 Fox Islands, Aleutian Islands, Alaska
2010-07-19 04:48:04 UTC+09:0010.0 km
7.3 New Britain region, Papua New Guinea
2010-07-18 22:34:59 UTC+09:0035.0 km
6.9 New Britain region, Papua New Guinea
2010-07-18 22:04:09 UTC+09:0028.0 km
6.7 Fox Islands, Aleutian Islands, Alaska
2010-07-18 14:56:44 UTC+09:0014.0 km
6.6 Bio-Bio, Chile
2010-07-14 17:32:21 UTC+09:0022.0 km
6.3 Antofagasta, Chile
2010-07-12 09:11:21 UTC+09:00115.0 km
6.3 south of the Mariana Islands
2010-07-10 20:43:32 UTC+09:0013.0 km
6.3 near the east coast of Honshu, Japan
2010-07-05 06:55:51 UTC+09:0027.0 km
6.3 Vanuatu
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新宿焼身自殺事件に見る“プログレスの朔行”

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6月29日昼過ぎ頃、JR新宿駅南口前の歩道橋に座りこんでいた男性が焼身自殺を図り、病院に搬送された。男性は集団的自衛権の行使容認に抗議する主張を繰り返していたという。

新宿駅南口で男性が焼身自殺図る? 集団的自衛権の行使容認に抗議か【UPDATE】http://www.huffingtonpost.jp/2014/06/29/shinjyuku-station-suicide_n_5540882.html

事件当日は、意識があるとされていたが、続報が出ないので生死は不明だ。

◆昨年8月の新月が事件の原図か◆

日本ではあまり前例のない事件だが、筆者がこの事件に関心を持ったのは、この焼身自殺を図るという事件に相応しい新月図が、昨年の8月に成立していたことを思い出したからだ。

2013年8月7日の新月図はしし座14度の新月に、ヴェスタが完全な合で成立している。ヴェスタは何らかの犠牲、宗教的な純潔、聖火などを象徴する天体だ。

この新月による天体の位相が、ヴェスタの特性をどのように引き出すのかは分からなかった。ただ何か印象深い事象の至現があるように思われたのである。

そして、この位相に象徴される事故が起こったのは2ヶ月後の10月1日。JR横浜線で踏切内で倒れている男性を救助しようとした女性が、電車にはねられて亡くなるという悼ましい事故が発生した。

このときは天体のトランシットをタイミングとして採用していた。そして8/7新月の特異な事象は、一応の完結をしたものと思われた。

◆本年6/27新月図が過去を呼び起こす◆

新宿の焼身自殺事件の直近の新月である6/27日。この1日前には、1人の死刑囚の刑執行が行われたという報道があり、何かのタイミングが発動しているように思え、少し気になっていた。そんな折に発生したのが、あの焼身自殺事件であった。

ホロスコープを紐解くと、昨年8/7新月図からのプログレス進行からは、今回の事件のタイミングは見られなかった。しかし、6/27新月図から起算して、昨年の8/7新月図を見るという“朔行プログレス”を見ると、そこにタイミングを示す天体の位相が成立していたのである。

図の第2円に示されるP月-P水星の合が、事象のタイミングを示している。6/27新月図は過去を参照し、昨年8/7新月図の特徴を呼び出したのだ。



この方法は、いわば時間を過去に向かって進めるというもので、占星学の定石にはまったく存在しない分析法だ。しかし筆者は、今年の都知事選予想を分析した折、この方法が意外に強い効力を持っていると確信した。そして今回の事件で、その確信はいっそう強められたのである。

◆2つの時間の流れ◆

しかし、時間を朔行させるという概念は本当に存在するのだろうか。プログレスという技法は、イベント発生日から起算して一日を一年、または一度を一年と見なす、いわゆるサイクル理論の一種である。サイクル論は数理的理論であるので、複素数の概念を取り入れれば、あるいはマイナス時間という概念も成立するのかもしれない。

逆に、通常の8/7新月図を起点とした進行図では、今回の事象のタイミングは見られなかった。この差は何によるものだろうか。

本記事を執筆中に、twitterのTLに偶然、半田広宣氏のツイートが流れてきた。それによると、

(1)「要は時間とは魂の二重の運動が織りなす放出(繰り広げ)の螺旋と吸引(巻き込み)の螺旋のようなものなのだ。」
(2)「このことをシュタイナーはエーテル的時間(過去から未来への流れ)とアストラル的時間(未来から過去への流れ)というかたちで表現し、意識は両者の衝突の位置に発生するとしている。」

神秘思想家のR.シュタイナーの認識では、エーテル時間とアストラル時間という相互に逆向きの時間の流れがあるらしい。プログレスの朔行は、アストラル時間に導かれた時間系なのかもしれない。

◆事件の顛末は消滅◆

事件は1日に安倍内閣が閣議決定した、集団的自衛権に抗議するという意図があったとされる。しかし自殺を図った人物の身元も容態も、報道が途絶えたために不明である。

筆者の個人的な見解だが、この人物はもしかすると与党に関連の深い宗教団体に関係するのかもしれないと感じた。その教団は先の大戦で弾圧を受けた体験から、平和憲法を遵守するという政治的支柱を掲げているので、動機としてはあり得ると思ったのである。

星の言葉が事象として現れるなら、その言葉を真摯に受け止めたいものである。

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(1) https://twitter.com/kohsen/status/485299355050442752
(2) https://twitter.com/kohsen/status/485300681968869377

6月の地震予想の結果

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筆者は毎月ツイッターで地震予想を公開しているが、結果をわかりやすく検証する方法をこのたび見つけた。以下のサイトで必要な期間とマグニチュードを指定しての地震記録がグラフ化できる。

地震情報検索[USGS版](世界の地震)http://eq.ideeile.com/u/

これを利用して検証結果を報告する。

筆者が公開した地震予想は次の通り。
[地震予想] 6/2、4、8、13、14、19〜20◎、23、27、29。(1)
7/3〜4、7〜8◎、12、13◎、14、16◎、18◎〜19、21、25〜26◎。(2)



予想日の分布はマグニチュード6前後の発震日周辺にあり、当たらずとも遠からずといったところ。発生頻度としては予想と結果のバランスはとれているように見える。今後一層精度を上げていきたいところだ。

二重丸で予想した大型地震のピークは、4日後にずれて発震した。いわゆる巨大地震は、天体のトランシットを用いた日毎の予想とはまた別の複数のホロスコープが関与するので、予想に載せるのが難しい。

大型地震の予想は、個別にブログやツイッターでお知らせしているところである。

〈主な地震の天体位相〉
6/14 South Indian Ocean M6.4 Nサウスノード-H水星, Nノースノード-H金星
6/24 New Zealand M7.2, Alaska M7.9 Nサウスノード-H太陽キロン, H冥王星サウスノード
6/29 Visokoi Island M7.2 N冥王星-H金星ジュノー

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(1) https://twitter.com/pneuma_2007/status/472026570471636992
(2) https://twitter.com/pneuma_2007/status/480723382216826880


木星サイクルで見るNY株価の今後の行方

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7/3日、ニューヨーク株式市場は堅調な米雇用統計を受けて上昇、ダウ工業平均が17000ドルを史上初めて突破した。昨年11月に16000ドルを突破して以来、約8ヶ月ぶりに大台を更新した。

日経平均株価も好調、年初以来弱気で推移していたが、最近はやっと15400円台を超えて、年頭につけた年初来最高値の16200円台を窺う勢いが見えてきている。

日本勢は政府の肝いりで、年金共済による株式投資が進められており、結果が出てきているというところであろう。

リーマンショック以来、順調に値を伸ばしてきたNYダウ株価はこの先どうなるのか、検討してみた。

◆加熱するサマーラリー、その先に待ち受けるものは◆

株価の推移を見る上で、木星の存在は欠かせない。木星の膨張力は勢いがあれば、他のどんな天体位相の障害があれども止めることはできない。また逆に収縮するときも、ほかのどんな良い位相の支えがあろうと、ストッパーにならないのである。



上に掲げたのは、1995年を起点としたNYダウ株価の推移である。赤く塗った期間は、木星が火のサインであるしし座といて座に入居した期間である。本年7月16日20:00から、木星はしし座にイングレスする。

NYダウ株価が大きく反転した時間帯に、木星が入居していたのが、2000年以降ではしし座といて座であることがわかる。

〈木星が入居したサインとその時期〉
1994.11〜1996.1=いて座
2002.8〜2003.8=しし座
2006.11〜2007.12=いて座
2014.7=2015.8=しし座

NYダウのサイクルの起点を1995年とすると、いて座からのスタートとなり、この時間帯では株価は真っすぐに上昇した。しかし、次のしし座の期間である2002〜03年は、ITバブル崩壊に起因する株価下落が顕著に現れている。このときはしし座の期間内でサイクルの底を打ち、その後は安定的に上昇している。

次に来たサイクルのピークは、2007年。木星がいて座に入居していた時間帯だ。株価はこの年強い上昇を見せた後、木星がいて座を抜けて失速。2008年9月のサブプライムローン破綻によるリーマンブラザーズ倒産、いわゆるリーマンショックが起こり株価は大暴落した。

株価は2009年に底を打ち、その後今に至るまで順調に値を伸ばしている。7月に入りついに17000ドルの大台を達成した。そして今夏7月16日に、2002年以来12年ぶりにしし座に入居する。

これまで見たように、木星がしし座およびいて座に入居したときに、大底あるいは天井をつけている。つまり、この木星しし座の時間帯における株価動向が、その後の株価のトレンドを大きく左右させる可能性が非常に高いのである。

◆動かなくなった市場、そして低い警戒感◆

本年株ないし為替などの取引を手がけている各方面から聞こえてくるのは、“低ボラティリティ”という言葉。売り買いしても利幅が少なく、利益が上がらないというのである。そういう意味では、本年の金融市場は主要相場においては昨年に比較すれば間違いなく、凪の状態が続いている。

サイクル理論に注目するなら、これは非常に強いシグナルを発していると見てよい。サイクルというのは、上下動が徐々に少なくなりついに止まってしまうようになると、それは爆発的な変動が近づいている証拠である。

このいわゆる三角持ち合いのような状況は、地震においても同じ状況が見られることがある。有感地震が10数時間〜24時間以上も停止してしまうときがあるが、その後大型の地震が発生することが少なくない。サイクル論的に、金融と地震に共通する振る舞いがあることは注目したい。

そして、市場に広がる雰囲気を示すVIX、いわゆる恐怖指数と呼ばれる指数は今夏、2007年以来の10台という低さを記録している。市場の雰囲気がポジティプ一色になったときが、むしろ危ないという。前回ではこの後リーマンショックが発生している。



膠着した市場と低い警戒感、これはサイクルの終焉を示すシグナルだと受け止めるべきであろう。

◆早ければ本年9〜10月には底なしの大暴落か◆

木星が移動するサインの、火地風水という1つのサイクルが7月中旬に終わる。水のサインがもたらした非常に強いバブル効果は、ここで性質を転換し、一旦はじけると思われる。

本来なら、もっと早く調整が入る形が、サイクル的には望ましかった。木星がかに座運行中に調整が入っていたなら、しし座木星の期間に底を打ち、谷間は比較的穏やかに反転に入っていたと思われる。

勢いのついたまま木星はしし座にイングレスする。しかしすぐに株価は萎むことにはならないと見る。未曾有の量的緩和で天文学的に増えたキャッシュマネーが、火のサインによって上昇気流に乗って吹き上がる可能性があるのだ。木星がしし座に入居しても暫く動きを見極める必要がある。

シナリオは3つ。1つは木星ししイングレス直後から下落を始める。2つめは勢いをつけて垂直上昇のような値動きを示した後に下落。3つめは、しし座運行中はかろうじて天井を維持する。しかし株価がしし座を超えた期間も上がり続けるということは過去のサイクルや現在の状況から、それは極めて難しいと思われる。

木星は9月半ばにしし座の中間点である15度を通過する。サインの中間はトレンド転換の重要な分岐点だ。もしここまで強気継続であったとしても、9月から10月にかけて急激な下落を見るかもしれないので、ここは厳重な警戒が必要だ。

サイクルの終焉が明瞭になるなら、下落は少なくとも12000〜13000ドル台。1995年からのサイクルを見通すと、8000ドル台もありうる。QEで水増しされた分もサイクルがはじき飛ばすなら、6000ドル台という半値以下の水準もあり得よう。

もし大きな株価下落が観測されるならば、おそらく地政学的要因や、新興国のバブル崩壊といった多くの要因が重なるのではと考える。日本であれば地震が引き金になる可能性もある。

最近筆者は、サイクル論が支配する影響力は金融にしろ、地震にしろ非常に強いものがあると感じている。サイクル的に木星がしし座にイングレスする7/16以降は、金融市場に赤信号が点灯するだろうと申し述べたい。

台風8号通過後、福島沖でM6.8地震が発生

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筆者が6/25付記事において、次の地震を予想していた7月12日に大型地震が発生した。午前4時22分頃、福島県沖を震源とする地震が発生し、宮城、福島、茨城、栃木の4県で震度4を観測した。マグニチュードは6.8、震源の深さは約10キロ。この地震で岩手県〜宮城県などで最大20センチの津波が観測された。両県では、1万1800世帯、約2万6600人に避難勧告が出された。

東日本大震災の余震域で発生した地震で、東北地方に津波注意報が出されたのは、昨年10月26日以来という。

筆者はフィリピン海プレートを中心に予想しており、福島沖はアウターライズ地震で場所はずれた。また警戒の意味も含めM8級も視野に入れていたが、結果はM7級に届かぬという、予想より軽い発震となった。しかし発震のタイミングは予想以上に正確だった。揺れのほか津波の発生もあったが、被害がほとんど出ていないのは幸運だった。

◆台風8号の軌跡の終端で発震◆

折しもこの時期、日本列島に大型で非常に強い台風となった「台風8号」が日本列島を通過した。この台風は中心気圧935ヘクトパスカル、最大風力50メートルの勢力を維持して、8日から9日にかけて沖縄本島を通過。沖縄本島地方に初めて「特別警報」が出された。その後10日には南九州を横断して、太平洋沿岸を進み、11日の午前中には福島県沖で温帯低気圧となって消滅した。

福島県沖地震が発生したのは、まさに台風が勢力を減衰させ温帯低気圧に変わった地点に一致した。地震発生も、台風消滅から1日も経たない間での発震である。これは、一部の研究者のあいだで言われていたことだが、台風通過による強い気圧の変化が、地殻に影響を与え、地震発生を誘発する(もしくは、地震がスロースリップに変化する)現象ではないかと思われる。台風が沖縄を通過した2日後の11日にも、沖縄本島北西沖でM5.3の地震が発生しているが、これも台風の軌跡に添う震源であった。

【ネットで噂】台風と地震って何か関係あるの? - NAVER まとめ
台風と地震の関係(当ブログ記事)

台風8号の進路と、沖縄、福島沖の地震を、プレート境界図に合成してみると、このたびの台風がフィリピン海プレートから南九州を通過して、南海トラフに沿って進み、相模トラフを通過して太平洋プレート境界で終端となった。見事にブレート境界に沿って進んでいるのが分かる。2つの地震は、いずれも台風の軌跡とプレート境界が交わった地点で発生しているのである。



プレート境界に台風を導く何かがあるのか。台風8号が「50年に一度」の超大型と言われたわりには、実際にはそれほどの被害を与えておらず、台風に刺激された梅雨前線による豪雨の方が被害が大きかった。するとこの台風は、地震に縁の深いタイプのものだったのかもしれない。

筆者は地震や台風はすべて、地磁気の状態や宇宙放射線の降下の影響と不可分に結びついていると考えている。参考までに以前当ブログで紹介した記事を再掲する。

「宇宙線が雲を作るメカニズム」の一部を欧州原子核研究機構 CERN が解明(In Deepさんブログ)

◆8月3日に、最後の割れ残りが崩壊か◆

筆者は6/25記事に先立つ、5/12記事においても、7/12日前後に発生する地震に注意を呼びかけていた。

フィリピン海プレートから西日本地震へ(5/12)

それぞれの予測の根拠とした日蝕図は、5/12記事では2011年11月25日の日蝕図であり、6/25日記事では2010年7月12日の日蝕図である。これら2つの日蝕図に共通する警戒日が今年の7月12日であった。

予想日が的中したとはいえ、M6.8では、まだ地震エネルギーが保存されている可能性があり、もう一つ予想を出して注意を促したい。

日蝕図が保持する地震エネルギーは、いくつかの発震で発散させていったのち、無効となると考えられるが、上記2つの日蝕図のうち、1番目の2011年11月25日の日蝕図はエネルギー終息が近いと見る。

この日蝕図のP月が経過の冥王星に合となるのが、8月3日前後。おそらく同日蝕図の最後の警戒日となると思われる。念のため日本地域でのM6〜M7級地震の発生に注意していただきたい。

7月の地震予想の結果と8月の予想

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毎月お伝えしている地震予想の分析結果の、簡略版を公表する。

7月はUSGS最終版ではM7超級の地震はなかった。8日のメキシコ沿岸M6.9では被害地震となった。12日には福島県沖M6.8地震が発生し、関東東北で最大震度4を観測した。



[7月の地震予想]
7/3〜4、7〜8◎、12、13◎、14、16◎、18◎〜19、21、25〜26◎

予想日の近辺でM6以上の地震が発生しているが、日取りのマッピングで1〜2日ずれているところがある。また16日に二重丸を指定していたが、これは木星のかに29度を警戒していたものだった。これは反応なく通過した。

8月からの予想は既にツイッターでお伝えしているが、タイミングの精度を上げるべく、調波にかける係数の微調整を行っている。

[8月の地震予想]
8/2、3、5〜6◎、7、9〜10◎、12、17、23◎、24、25◎、28、30。9/1◎。
注意日は多めですが、揺れは抑えられる傾向。後半に従い強めか。 6日前後の地震には注意。

また大型地震の予想は個別にブログにアップすることにしている。

〈7月の地震レセプタ〉
1次=太陽、冥王星、天王星、ノースノード、サウスノード、水星
2次=金星、ジュノー、パラス、海王星

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地震情報検索[USGS版](世界の地震)http://eq.ideeile.com/u/

中国昭通市で被害地震

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8月3日午後4時半(現地)、中国雲南省北東部の昭通市でマグニチュード6.5(USGSではM6.1)の地震が発生した。この地震による死者は400人を超えた。負傷者は2000人にのぼり、広い範囲にわたって家屋倒壊の被害が出ている。昭通市では2012年9月にM5.5の地震により80人以上が死亡。今年5月末にもミャンマーとの国境付近でM5.9の地震が起き、家屋倒壊などの被害が出た。

◆予想日の8月3日、地震は中国に◆



筆者が7月21日付け当ブログ記事(*)で次の地震として予想していた8月3日、雲南省北部で被害地震が発生した。原図としたのは2011年11月25日の日蝕図であり、これは昨年10月のフィリピンのM7級地震から調査を始め、3月14日の伊予灘地震、そして7月12日の福島沖アウターライズ地震を発生させた地震原図である。このチャートは特にフィリピン海プレートに特徴が発揮されていると考えていたので、次に予想される地震の地域も、これまでと同じエリアを想定していた。その意味では、雲南省での発震というのは意識していなかった。

また7/21の予想では、次の8月3日がこの地震原図が起こす地震の最後であろうと考えていた。その意味では、今回の地震がフィリピン海プレート周辺ではなく雲南省で発生したということは、一つの示唆を与えていると考える。つまり、2011年11月25日の地震原図から、より新しい日蝕図の地震原図の効力が発動しはじめたということであろう。



◆2014年4月29日の日蝕図が起動開始◆

本年4月29日の日蝕図が成立してから一週間後、タイ北部でマグニチュード6.1の地震が発生した。日蝕図の特徴を見極めるのに、被害のあるなしに係わらず、日蝕成立後1ヶ月以内にM6以上の地震が発生した地域を、当該地域の地震原図として取り上げるのが効果的だ。4月29日日蝕図では、どうやらインドシナ半島からアフガニスタン方面までをエリアとする地震原図となりそうであった。

5/5のタイ北部地震、そして5月末のミャンマーとの国境付近でのM5超級地震があったので、これらが雲南省地震の前兆地震となったといえよう。これらのことは気にはしていたが、予想を確立するまでには至らなかった。

◆次の地震警戒日は8月27日◆

タイ〜雲南省を通過する経度は、2011年11月25日日蝕図ではMCに水星、また2014年4月29日日蝕図ではICに土星が合となっており、警戒エリアが両方の地震原図でかぶっている。地震原図のもつエネルギーが、今回の地震で新しい原図に引き継がれたと考えてもよいと思う。

というのは、今回発震した雲南省地震は地域性こそ双方にまたがっているが、一方タイミングは旧い地震原図のタイミングで発生したものだからである。

新しい地震原図での発震タイミングは少し遅れて、8月27日前後となる。警戒地域は日本より西にずれて雲南省を中心に台湾からアフガニスタンまでと考えている。雲南省での大型余震となるかもしれない。

また本記事で取り上げてはいないが、日本地域をカバーする地震原図は他にも存在する。タイミングを見て記事にしたいと考えている。



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(*)台風8号通過後、福島沖でM6.8地震が発生

気象占星学における8月の気候

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夏の盛り季節であるというのに、今年の8月は過ごしやすい気温の日が続いている。思えば7月27日の新月成立日から、それまでの酷暑がどこへやら、すとんと気温が下がったのを思い出す。今夏はこれまでに大型の台風が2回、また前線の活動による大雨もあった。今回は久しぶりに気象占星学を見直して調べてみた。

◆占星術で気象を判定する方法◆

気象占星学でもっとも代表的に使われているのが、ベンジャミン法と呼ばれる解析方法だ。筆者の手元にある石川源晃氏の「応用占星学入門」によれば、以下の方法で四季図また月の位相図を読み解いていく。

***ベンジャミン法による判定方法***
1)第4ハウスのカスプ(IC)のサイン、または天体。(優先度1/2)
2)第1ハウスのカスプ(ASC)のサイン、または天体。(優先度1/4)
3)回帰天体のオーブ5度以内のアスペクト。(四季図では太陽、位相図では月)(優先度1/8)
4)アンギュラーの天体の種類(第4、第1、第10、第7の順)(優先度1/8)
・マレフィック天体関連は猛暑か厳寒、または降雨災害。
・ベネフィック天体関連は、農作物の育成に適した天候。
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気温判定は、アングルにかかるエレメントによって分類される。おおまかに分けると、火のサインは高温、地のサインは適温、風のサインは低温、水のサインは多湿となる。ただしおひつじ、さそり、やぎについては、激しいという表示で、結果は天体の状態で判定する。

ちなみに本書では触れられていなかったが、乾湿の分類は、火・地=乾燥、風・水=多湿となる。また判定に使うチャートは春分図を中心とし、他の四季図や月の位相図を補助的に使う。

◆2014年の春分図による影響◆

本年の春分図を見ていくと、まず第一に目立つのがやぎ座冥王星にアセンダント(ASC)が完全な合である。上記の判定法では、何らかの「非常に厳しい」表示となっている。ICおうしの支配星である金星は、天王星とセクスタイル、またMC-IC軸にノード軸が近いのも特徴で、何らかの被害が出そうである。

気象など地学系感受点である月は、10室さそり座で土星とゆるやかな合。風力に関する水星はうお座で海王星と緩い合。いずれも天候の厳しさや、暴風雨を示す。天王星は冥王星とスクエア、太陽はノード、火星とクインカンクスで、これも厳しさを増す表示。

実際7月には台風8号が日本列島を通過。最低気圧930hPa、カテゴリー4のスーパータイフーンが広範に被害をもたらした。8月の台風11号縦断も大雨による被害がでた。



解説すると当たっているように見える。が、チャートのバランスからいうと、実際もたらされた被害と天体位相の厳しさとの間には齟齬がある。言うなれば実際の被害が軽すぎるのである。今後大きな自然災害があるのかもしれないが、実はチャート読みに一つポイントが抜けている。それはDSCにゆるい合となっている木星の存在だ。

◆ベンジャミン法で軽視されているDSCと木星◆

春分図の木星はかに座で西の地平であるDSCと緩い合。これはASCの冥王星とオポジション、3室の天王星とスクエアを成立させている。チャートの厳しさを際立たせるこの2天体に木星が厳しい位置で対峙しており、これをどう扱うかで判断が分かれるところだ。

石川氏が解説するベンジャミン法では、DSC、つまり第7室カスプの取り扱い順位が最も低い。加えて木星も気象判定では役割が弱いとされている。従来の方法でも、このチャートの場合木星にもアングルに係る強いアスペクトが成立しているので、木星の緩衝効果が効いていると判断できるかもしれないが、同氏の解説からでは、DSC木星の効果の幅を見極めることは難しい。

前述の台風8号は、沖縄に近づいたときが最も勢力が強く、東北地方にまで豪雨災害をもたらした。気象庁は特別警報を出して警戒を強化したが、しかし本州を通過する頃には勢いが半減し、あっという間に消えてしまった。この台風の消長ぶりをみると、50年に一度の規模という前振りが冥王星の役割なら、その勢力を削いだのは木星の力ではなかっただろうか。

このように見ると、気象占星学におけるDSC木星も、十二分に大きな効果を発揮しているものだと筆者は判定したい。

気象占星学を確立したベンジャミン氏が、木星の効果が薄いと見立てたのは分かる。筆者も地震や金融分野を観察するに、他の天体と違って木星のアスペクトの効果が見えにくいと感じていた。しかし最近になって筆者は、木星の効果は天体のアスペクト成立による部分的な発露ではなく、入居サインを中心にチャート全体に亘ってエネルギーを底支えしていると感じるようになってきている。木星の効果は弱いのではなく、他の天体より強く広範なゆえに、エッジが見分けにくいだけなのである。この意味に於いては、古典学派の“天体は入居サイン同士のアスペクトで見る”という考え方に近い。

◆偏西風の影響の強い日本では、DSCの重要度は高い◆

また筆者が常々疑問に思っていたことは、日本においては偏西風の影響で、天候はほぼ常に西から東へと変化するにもかかわらず、西の地平(DSC)の影響を読まなくてもよいのかということである。筆者の見立てでは、DSCの効果をASCと等しく見たほうが、実際に即した判定がしやすいと感じている。

本年夏至図ではアングルは春分図に等しく、DSCかに座木星は少し移動しているものの、冥王星や太陽、ノード軸に必要十分な影響を与えている。ICの支配星金星はおうし座で木星とセクスタイル。湿潤だが比較的安定した気候と判定されよう。

6/27新月図は6/27〜7/26までを管轄する。ASCはいて座で猛暑。DSCふたご水星は風強し。7室太陽には海王星トライン、金星ジュノーの合は海王星とスクエアで、台風の影響が見られる。

7/27新月図はICはいて座で高温表示だが、ASCおとめ座の支配星水星はかに座で湿潤、またDSCはうお座で海王星と緩い合となり湿潤、これは台風の強い影響があるという表示だ。8月の気温は台風や大雨の影響で低下しており、ICいて座の高温表示は影が薄い。また新月の太陽に木星がタイトな合となっており、エアコン不要な過ごしやすい気候が実現している。



ベンジャミン法では、ICの状況が分析の筆頭に立っているが、気象は地表の気圧の高低差の変化が重要になってくるので、気象を読む場合には、ASC-DSCラインを分析の筆頭とするのがよいというのが筆者の結論だ。地殻の動きが関係する地震においては、ICが分析の筆頭であることには変わりない。

神戸小1不明事件を読む

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神戸市長田区に住む小学校1年生の女児が行方不明になって、10日が経つが、いまだ解決に至っていない。ホロスコープではどのような天体位相となっていたのか、調べてみた。

行方不明となっている、生田美玲さん(6)は11日午後小学校を下校したのち、祖母宅や友だちの家に寄り、一人で歩く姿が目撃されたり、防犯カメラに映っている。最後に17時30分頃近くの高校付近で目撃されたあと、姿を消している。失踪した午後17時30分過ぎのホロスコープを作成した。



第一に特徴的なのが、アセンダントに合をとる海王星の存在だ。行方不明や失踪を示す海王星がこのホロスコープ全体を支配している。失踪はこの時間に発生したと考えられる。海王星にタイトなオポジションを組む金星は、近くの高校を示すと思われる。天体の年齢域では、16歳から24歳までが金星に対応する。

失踪した女児は小学生だが6歳であり、年齢域では月に示される。月はこのとき天王星を通過して、サウスノードとタイトな合を形成しているとともに、2室カスプと合である。月には何らかの接触、急変が発生しており、2室が経済に関することがらを示すので、憶測ではあるが、身代金を目的とした誘拐事件が第一に疑われる。

犯罪の線を辿るなら、犯人は8室に示される。また、失踪は世間から見えない位置にある12室に示される。8室入居の主要天体は土星である。12室に天体入居は無いが、サインカスプのみずがめ座の支配星は土星であり、土星が犯人の特徴を示していると考えられる。

土星は月に対してインコンジャクトの位置をとっており、誘拐なら女児は犯人とともに隠れ家に居ると示される。また火星を読むと、さそり座28度に位置しており、サビアンシンボルでは「子どもの命乞いをする女性」となる。もう既に犯人との交渉が進んでいるのかもしれない。

美玲さんはどこに居るのだろうか。位置を特定する技術を持っていないので不確かではあるが、方位だけで読むと須磨港の方面になるだろうか。

MCがいて座の中心15度で、船の周りを飛ぶカモメのシンボル、またICには外国人の姿もあり、ホロスコープのロケーションが神戸の街の特徴を示しているので、そう遠くにまでは行っていないようだ。美玲さんが無事に見つかることを願ってやまない。

御嶽山噴火で被害発生

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9月27日午前11時53分頃、長野県と岐阜県にまたがる御嶽山(おんたけさん・3067メートル)が噴火した。噴火当時200人以上の登山者がいたとみられ、大半は下山したものの、山頂付近の登山道周辺で35人が心肺停止状態となり、行方不明者も30人以上という惨事となった。重軽傷者も25人以上にのぼった。

今回の噴火は上昇したマグマに地下水が熱せられて噴火した、水蒸気爆発と見られている。噴火直後の映像には、吹き上がった噴煙が火砕流のように高速で山の斜面を下っているのが映っている。噴煙は一時1万メートルにまで達し、火山灰は長野県から山梨県にまで降下した。

気象庁によると、今回の御嶽山の噴火の前には、山頂付近を震源とする火山性地震や、体に感じない低周波地震も起きていたという。火山性の地震は9日から始まり、11日に最大85回を観測。その後も噴火の前まで数回から20回を超える状態が続いていた。また14日には、地下での活動があることを示すとされる体に感じない低周波地震も発生していた。火山性地震の回数が1日に80回を超えるのは、前回噴火した2007年以来のことだという。

気象庁の担当官は、「噴火警戒レベルの変更について検討をしたが、地殻変動を伴っていないため変更はしなかった」とし、今後の対応についてはこれからの検討課題だと述べた。地震火山研究センターの古本宗充センター長は「噴火が今の規模で収まるかどうかは分からず、むやみに近寄らないことが重要だ」と話している。

◆晴天の霹靂、御嶽山の噴火◆

まさに突然だったこのたびの噴火。休日を利用した多くの登山者の目前で、突然に噴火が始まり、山頂付近は瞬く間に火山灰に覆われた。登山者がリアルタイムでYoutubeにアップした動画では、噴煙が尾根を越えて、数分も経たぬうちに撮影者を追い越して灰に覆われた状態が写されている。今回の噴火が水蒸気爆発であったからまだ良かったものの、地下のマグマが直接火山灰となって吹き出すマグマ噴火であったら、高温の火砕流に焼き尽くされて登山者は一人として助からなかっただろう。

気象庁も火山噴火予知連絡会も、異常を掴んでいながら、予測情報に結びつけることが出来なかった。火山活動は比較的予知しやすいものと筆者は思っていたが、山体が変化する大噴火でもない限り、現代の知見でもっても予知は難しいものであると知った。

筆者の研究する占星学は、地震以外の土砂崩れ、竜巻、火山など地学的変化についてはこれまでノータッチであった。しかし今後は、それらについても何らかの見方を構築していく必要があるように思わされた。

◆火山活動に特徴があった9月24日の新月図◆

というのは、9月24日に成立した新月図を繙くと、これは確かに火山活動に特徴的といえる天体位相を成立させていたからである。本州中部に火山を示すヴェスタが天頂に合。そのヴェスタは地震に関係するジュノーと正確にトラインを形成していた。また月のノードが2室ー8室を貫き、これは災害の出やすい相。特にノースノードはパラスと合。これは人の多い所での災害を示す。新月成立前後から1ヶ月は、日本地域における地震及び火山活動に警戒が必要がと判断される。

しかしネイタルチャートの概要はそうであっても、実際に活動がどこでどのように発生するのか、それを当てていくというのは至難の業だ。占星学による位置情報は目星をつけたとしても、半径200km~400kmの予想円の範囲に収めるのが精一杯。また上記のような天体位相が成立しても、取り立てて記すべき変化が無かったり、本邦以外の地域に出たりということも少なくない。

あとは現実に科学的に観測されている地学的変化の情報を頼りに予想していくしかないのである。

◆“セプタイル”というアスペクトで示された噴火◆

今回の御嶽山噴火を調べて一つの発見があった。セプタイルという特殊なアスペクトが、イベント発生の位置情報に強い影響を与えていたことが分かったのだ。



360度を7分割したセプタイル(51.43度)は“宿命”を示すといわれる。9月24日の新月図におけるセプタイルのアスペクトを取る天体は、実に7つに及んでいる。図の赤線は、セプタイルが成立したアスペクトを示している。天頂に近い土星とヴェスタを中心に、左右に張り出しており、ヴェスタは新月の太陽とアスペクトしている。そして土星に冥王星がタイトなセプタイルを成立させている。

これを世界地図(Map)で表示すると、興味深いことが分かった。占星術支援ソフト・スターゲイザーのマップは、各天体の位置を黄道を基準点として世界地図に配置しているが、このうちヴェスタと土星のセプタイルの度数範囲を示す円の北限が、本州中部を通っているのである。この度数円は南西太平洋上で冥王星の影響を拾っていることに注目しなければならない。



さらに日本列島に拡大すると、土星のセプタイル円と、ヴェスタのセプタイル円が岐阜県と長野県のあたりで交差している。前述のように、ヴェスタは新月の太陽と、また土星は冥王星とセプタイルを組んでおり、これら4つの感受点の影響力が一つに集中する地点にある火山が、今回噴火した御嶽山だったのである。



また同日午後イタリアのシチリア島で火山性の爆発があり、女児1人が死亡、男児1人が行方不明となっているが、イタリアの天頂にジュノーが合であり、これは前述のとおりヴェスタと正確なトラインを形成していた。

火山爆発のタイミングとしては、水星がてんびん座の29度に押し込まれた日であったことが考えられる。今のところそれ以外の理由を掴んではいない。

◆噴火後暫くは大型地震にも警戒か◆

火山活動と地震活動には直接的には連動しないが、プレート内部の一連の全体的な活動によって、歪みの出やすいところに負荷がかかっていると考えるなら、火山噴火後の地震発震という可能性も十分あると考えられる。

実際2007年3月中旬に御嶽山は小規模な噴火を起こしたが、同年3月25日に能登半島でM6.9、最大震度6強の地震が発生している。

最近は特に関東平野を震源とした地震が目立ってきており、相模湾~房総半島から北関東までのエリアでは、十分な準備を心がけていただきたい。


次の部分日蝕はブラック・フライデーとなるか?

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10月8日の月蝕を過ぎた頃から、世界経済の減速が懸念されて欧米の株価が急落。NYダウ株価は9月中旬につけた17200ドル台から大きく割り込み、16日には一時15800ドル台まで下落した。日経平均株価も9月25日につけた年初来最高値16374円から、同じく16日に一時14672円まで下落した。

現在のところ株価は下げ止まっている。またチャートを週足で見ると変動はまだレンジ内に収まっているようだ。17日には逆行の水星と順行の金星が合を形成しており、トレンドの変化に一石を投じていると思われる。

筆者は7月7日の記事で、9月から10月にかけてNY株価が崩れる可能性を述べたが、今のところそのシナリオ通りの展開となっている。(木星サイクルで見るNY株価の今後の行方

世界を揺るがす何らかの大きな事象が発生するときには、占星学的には日蝕の影響が垣間見られる。次に来るのが北米大陸で観測される10月24日の部分日蝕であり、このイベントを分析する必要が出てきた。はたして日蝕とは社会占星術的にどのような影響を与えるのだろうか。

◆猛威を振るうエボラ出血熱◆

その解答を得る前に、この事象に触れなければならない。今年3月に西アフリカのギニアから発症が報告されたエボラ出血熱は、死者4千人以上、感染やその疑いのある人は9千人を超えるまでになった。特に強烈な伝播状態にあるのがギニア、リベリア、シエラレオネ。流行が始まっているのがナイジェリア。またセネガル、スペイン、米国でも感染者が発生している状況だ。

特効薬がなく、今後2ヶ月以内に感染を封じ込めることが出来なければ、人類は敗北するとさえ言われるこのエボラ出血熱は、2013年11月3日の日蝕図で特徴が表される。

米航空宇宙局(NASA)の日蝕図によると、このときの最大蝕影地点が西アフリカ、リベリア沖となっている。



筆者の分析では、日蝕の影響は最大蝕が観測される地域と、蝕が観測できるぎりぎりの境目にあたる地域に特徴が顕れる。この日蝕ではスペイン、米国東海岸もその境目に当たる。この見方からすると、今年夏に世界を揺るがしたウクライナ内戦と、イスラエルのガザ地区攻撃も、日蝕が観測される境目のエリアに相当しているのである。

ちなみに当該ホロスコープでは、日蝕の太陽-月が火星-キロンの衝に対し調停角。ノースノードと水星が完全な合。火星-キロンがウィルスの攻撃を示し、日蝕とアスペクトを形成したことで急速に拡がる象意を含んでいる。

◆10月24日の日蝕で金融不安は加速するか◆

前述のエボラ出血熱と日蝕の関係について注目するなら、次に来る10月24日の部分日蝕が、アラスカから米国東部にかけて観測されることに特に気を付けなければならないだろう。つまり、今度の部分日蝕は、米国東部を震源とする世界を揺るがす何らかの事象の発生を懸念する必要があるのだ。



ホロスコープはさそり座の0度で太陽-月-金星-パラスが完全な合。これらはいずれも金融市場に係わる重要な天体だ。この天体群に海王星がトラインで、世相は不安定さを増大させる。水星-ノースノードも合、同時に天王星-冥王星とTスクエアを形成する。変化は緊張度のある方向に急速に転回する象意となる。



これらの天体位相が金融市場に与える影響は、ポジティブな面が殆ど見あたらない。世界的な同時株安、金融不安の急進の可能性を見て備えておく必要があるだろう。この流れはもう始まっているのかもしれないのである。

6年間の株価サイクルは終了へ、日銀金融緩和第2弾発動

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日銀は10月31日、日銀金融政策決定会合を開き、マネタリーベースを年80兆円にまで拡大することなどを主とした量的金融緩和第2弾を発動することを決定した。また政府はGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の株式運用比率を引き上げる案を承認した。これらの発表により、日経平均株価は1万6413円と、2007年11月以来、約7年ぶりの高値に回復。また為替は一時112円47銭と、2007年12月31日以来ほぼ6年10カ月ぶりの円安・ドル高水準となった。

どうやら10月24日に成立した日蝕図の影響が早くも実現したようだ。この日蝕が金融市場に与える効果は、かつてなく計り知れないほどの規模となりそうである。この解説をNYダウ株価のサイクルにからめて進めていくことにする。

◆2009年1月から続いた株価サイクルは終了へ◆

2008年のリーマンショック以来、FRB(米連邦準備制度理事会 )の金融量的緩和政策が押し進められ、米株価はリーマンショック前の株価から大きく上値を更新し続けてきた。この株価上昇のサイクルの起点となる位相図は、2009年1月26日の日蝕図となる。



このときの太陽はみずがめ座にあり、木星と緩い合を形成。強力な量的緩和の発動による、人工的計画的な金融市場の操作が可能な天体位相だ。このもくろみは少なくとも株価に関しては成功したと言えよう。

1月26日日蝕成立からしばらくは株価下落し、3月初旬には反騰しているが、位相図成立からある一定の期間を経ないと株価サイクルに反映されないということがわかった。具体的には金融関連調波の太陽が春分点を通過したタイミングで発動すると考えられる。

進行図(プログレス・第2円)を見ると、2014年10月時点でP月がTサウスノードと合を形成している。進行の月がノードと合を形成した場合、その位相図は力を使い果たし無効となると考えられる。既に6年を経過しているのでこのサイクルは終了してもおかしくはない。読み方としては地震関連位相図の場合と全く同じである。



◆しし座木星は利上げ、増税に最適な位相◆

FRBは10月のFOMC(連邦公開市場委員会)で量的緩和政策の終了を正式に決定した。欧州や日本が緩和政策で景気を底上げしなければならない中、米国はいち早く緩和政策から脱却し、近い将来利上げに踏み切る段取りである。

中央銀行の利上げには、政治経済的背景によっては良い意味と悪い意味の二通りがある。一つは政治経済的に信任が低下し通貨下落によるインフレを収束させるためのもの。もう一つは緩和政策を収束させ財政健全化を目指すものであり、米国の場合は後者となる。一般に利上げは景気の腰折れが懸念され、歓迎されないものだが、現在のしし座木星の時期は国家の信任を最も得やすい時期であり、利上げはむしろ国家の信任を補強するように働くだろう。

本邦政府が導入を計画している消費税10パーセントも、しし座木星時期においては国民の抵抗が最も少ない時期である。増税も財政健全化が目的であれば、国家の信任を強くする方向で受け入れられる。しかし裏を返せば、来年8月半ばで終了するしし座木星期の期間を逃せば、増税のハードルは著しく高くなる。政府も知ってか知らずか、早いタイミングでの増税導入に必死の様相だ。今回の日銀緩和第2弾は、増税の条件である景気回復に強い援護射撃を与えるものだ。

10月24日の日本日蝕図では、MCは木星と合。木星はノード軸と調停角にあり、政府主導の量的緩和政策の執行が表示されている。

◆財政出動に出し惜しみなし、国庫資産全量放出か◆

6年におよぶ株価サイクルが本年10月に終焉を迎え、新たに10月24日日蝕図による長期サイクルが始まる見通しとなった。この日蝕図はさそり座の0度ジャストで成立している。さそり座は12サインの中では「金庫」の役割を果たしている。0度というクリティカルな度数で日蝕が成立したということは、いわば金庫の正面扉が全開となったという状態を示している。そこへ今回の日銀追加緩和である。この位相は大方の予想を超える巨額の財政出動が、今まで以上に執行されるような状況が待ち受けている可能性を秘めているのだ。

前述したしし座木星の項目で述べた利上げと増税については、いずれも景気の下支えが確実なものとなってはじめて導入される約束である。米国経済はおおよその回復が見込まれて量的緩和を終了したが、日本の場合は、4月に導入した消費税8%と円安圧力による輸入物価上昇で、経済指標は悪化の一途を辿っている。これを一気に解決するための日銀追加緩和だが、木星のしし座に対して、さそり座の新月は90度の凶角でのアスペクトとなる。国家財政健全化が主柱となるべき増税を成立させるのに必要な量的緩和政策は、財政健全化を反故にする政策であり、日蝕図のさそり座としし座の凶角がこの対立を顕在化させるのである。

日銀政策会合では、量的緩和政策決定にあたって、委員の賛成5、反対4の僅差だった。まさに財政規律とのジレンマがそこに現れている。

米国はFRBのフォワードガイダンスに従って、粛々と緩和政策の終了と金融財政健全化を目指した利上げに向かっていると見られている。しかしこの10月24日日蝕図により新たなサイクルが始まるにあたり、このまますんなりと緩和終了で乗り切れるという考えは、あまりにも楽観的に過ぎると考えざるを得ない。日蝕図で開かれた金庫の扉は、利上げのタイミングを遅らせるような一層の財政出動が必要な状況が出現することを懸念する。

気になるのは、今年の4月15日と10月8日の月蝕成立前後に株価が急落していることだ。仮にリーマンブラザーズのように破綻しかけている金融機関が存在したとしても、それが本当に破綻するまでは片鱗を現さないものである。欧州も銀行ストレステストでリスクのある金融機関の洗い出しに必死だ。問題がどこから出るかはわからないが、少なくとも米欧に関しても望まない公的資金の注入が必要になるような場面に遭遇するリスクは念頭に置いておかなくてはならない。

また、本邦年金基金の運用における株式枠が大幅に増えるこのタイミングにあって、株価暴落による公的資金注入という場面も避けてほしいものである。しかし天体位相は財政出動に出し惜しみを許さない、緊迫した状況の出現を示していることは、再三に亘って警戒を申し述べたいところである。

日蝕図が株価サイクルに乗るタイミングは、11月7日の満月前後となるだろう。折しも4日は米中間選挙が執り行われる。株価は目下この日までは安定的に推移するだろうが、そこから先は、株価もまた異次元に突入するのではと思われる。投資にあたっては十分に警戒されたい。

災害占星術の可能性─広島土砂災害と御嶽山噴火から

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今年も残すところ2ヶ月を切った。本年は地震の災害は特筆すべきものは出なかったが、広島での甚大な土砂災害と、御嶽山の噴火による被害は思いもかけず多くの人命が奪われた災害だった。筆者は今年前半は西日本での地震に警戒するようにブログで告知していたが、地震ではなく土砂災害という形で災害が実現してしまった。また春分図の解説では、火山の噴火に注目していたが、人命が失われるほどの災害となることまでは予想していなかった。

マンデン占星学(社会占星学)による災害予想では、これまで気象として示現するのか、地震として示現するのか詳しい分類は出来ていなかった。しかしそれぞれの事象を厳密に見ていくと、それぞれに占星学的な特徴を備えているということが分かってきた。それらを12サイン別にマッピングしていくことに、ある程度意味ある作業となるのではないかと考え、占星学による地学事象の分類案を作成してみた。これは各サインとその支配星の特徴から導き出される、地学的特徴を当てはめたものである。



12サインのホイールは、まず左右6つずつに分けられる。サインかにより左は月の支配にある、いわゆる夜のサイン。これらの地学的事象は、気象として現れる。サインししより右は太陽の支配にある、いわゆる昼のサイン。これらの地学的事象は、宇宙物理学的事象から地磁気、また地球のプレート活動から地震につながる物理的事象全般となって現れると考えた。

サインの支配星は月を除いて太陽から近い方から順に並ぶ。みずがめの天王星とうおの海王星はかつて土星と木星であったが、天体の発見により現代占星術においては天王星と海王星は現在の位置に納まっている。冥王星はさそりに当てられているが、筆者の見立てでは火星の地位がまだ色濃く残っており、ここでは火星と冥王星を併記しておく。

「占星学による地学事象の分類案」
おひつじ=晴天・高温・高気圧
おうし=曇天・温暖(高気圧)
ふたご=風強し・低気圧
かに=雨天・低気圧
しし=活発な太陽活動・フレア、CME(コロナ質量放出)
おとめ=磁気嵐・オーロラ
てんびん=気圧の前線・海流の潮目・プレート境界
さそり=地下水・土砂崩れ
いて=火山の爆発
やぎ=地震
みずがめ=台風(風)・雷・竜巻
うお=台風(雨)・洪水・津波
※4つのエレメント
赤=火のサイン、茶=地のサイン、緑=風のサイン、水=水のサイン

まず基点となるのは、サインししの太陽である。ここに物理的な太陽活動を当てたのは理由がある。一つには最新の宇宙物理学の研究では、気象における雲の生成に宇宙放射線が強く関与していることが分かってきたこと。降下する宇宙放射線は電離層電子に阻まれるが、この電子を供給するのが太陽風、CME(コロナ質量放出)なのだ。もう一つは太陽活動のCMEなどによる地磁気の変化が地震発生の原因となるという説があること。こちらは学術的にはかなりマイノリティーである。宇宙放射線が地下の岩石や地下水に影響を与えて地震が発生するという説もある。

いずれにせよ太陽活動が気象や地震の示現に繋がるという考え方を取り入れても、占星学の構造を損なわないどころか、太陽が地球の地学的事象を支配しているという意味で調和している。太陽の力が最も弱くなるサインみずがめに、宇宙放射線の影響を置いたが、支配星の特徴によく合っている。

月の支配による気象現象は、基本エレメントに従い、火のおひつじに高温を、地のおうしに温暖を、風のふたごには風力を、水のかにには雨を置いた。これら4つのサインはよほど過剰な天体のエネルギーが無い限りは、災害の示現とならないと考える。

災害を強く示すのはサインいてからサインうおの4サインだ。気象においてはみずがめ、うおで台風の影響を置いた。いずれも風や水が過剰となる象意だ。特に海王星は台風に直結する。天王星は突然の竜巻や雷を示す。

ホイールの右半分を解説すると、サインししの太陽活動から始まる。生命力の与え主である太陽も、過剰な活動は高温による被害のみならず、高エネルギー粒子によって電子機器や送電網を破損することがある。

続くサインおとめは、過剰な太陽活動を調節する方向に働く象意が与えられているサインだ。これは地磁気の活動、電離層の状態を示す。地磁気は太陽の高エネルギー粒子や宇宙放射線から地球を保護する役目を果たしている。地球磁場に捕らえられた高エネルギー粒子は、極地域でオーロラを生成する。地磁気の乱れは人心を乱すとの説もある。

サインてんびんは2つの対立する状態を示し、これは高気圧と低気圧の境目となる前線、また寒流と暖流がぶつかる潮目、またプレートの境界を示す。いずれも変化の早い状態を示し、急な天候や気温の変化、微小地震の多発といった事象がこのサインの象意の範疇にあると考える。

サインさそりは地下の状態、特に地下水の働きを示すと考えられる。最近の研究では、プレート境界から地下深くに染み込む海水の力が、地震発生に深く関与しているということが分かってきた。マグマの動きもこのサインに与えられるかもしれない。また土砂崩れはサインの要素からさそりに配置するのがよいと考える。

サインいては、地学的災害で特に熱に関する災害を示現するという意味で、火山の爆発を当てた。火山による被害は地域的に限定され、災害の発生も数としては多くない。しかし破局噴火では津波以上の大被害が出ることもある。

サインやぎの地学的災害は、地震が代表的となる。ただしサインの象徴として地震が配置されているのであって、やぎに天体が無いと地震が発生しないということではない。地震に伴う津波は、過剰な水の象意であることからサインうおに配置した。

◆広島の土砂災害と御嶽山の噴火で見ると◆

以上の占星学的地学事象を踏まえて、広島土砂災害と御嶽山の噴火を見ていきたい。8月20日未明に発生した広島土砂災害は、死者74人、全半壊255棟という甚大な災害となった。イベント発生図を見ると、過剰な水を示すうお座海王星に水星がタイトな衝の位相。てんびん座ノースノードは活発な前線の活動を示し、月が調停角で加勢している。災害の発生を示す火星はさそり座に入居、土星も同居し土砂災害の可能性が高まっている天体位相である。



9月27日に噴火した御嶽山は、死者57人、行方不明6人と1991年の雲仙普賢岳の火砕流被害を超えて戦後最悪の火山災害となった。イベント発生図によると、火山を示すヴェスタと地殻変動のジュノーがタイトなトラインを形成。そこにカーディナルの水星が29度と急変を示している。同じくてんびんのノースノードにパラスが合であり、人の活動域に非常に近いところでの災害を示す。災害の発生を示す火星がいてに入居し、火山の爆発の可能性が高まっている。ただし火山を示すヴェスタはさそりに入居し、上昇したマグマは直接噴出せず、地下水脈を熱して水蒸気爆発を起こさせた。



このようにして見ると、イベント発生図から災害の特徴が読み出すことができる。特に火星の位置が災害のターゲットを示す可能性が見えてきた。占星学による地学的事象の特徴をあらかじめ分類することにより、災害の予測がより明瞭に行える助けとなれば幸甚である。

長野北部で震度6弱の地震

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11月22日午後10時8分頃、長野県北部を震源とする最大震度6弱の地震が発生。39人のけが人のうち6人が骨折などの重傷を負った。白馬村では住宅30棟が全壊、JR大糸線で土砂崩れが発生し、復旧の見込みは立っていない。気象庁は本震の震源を精査し、地震の規模をマグニチュード6.7、震源の深さを約5キロと発表した。余震分布は「神城断層」とほぼ一致しているという。これは糸魚川-静岡構造線断層帯の一部であり、同庁は引き続き分析結果を検討している。

◆天体位相による地震の概況◆

現在天体位相から見る地震環境は、少し特殊な時期に入っている。本年10月8日から2015年6月30日まで、しし座に木星と小惑星ジュノーが同居しており、この期間は地震の揺れ、または被害が軽減される時期と見ることができる。この時期内においては、発生する地震のマグニチュードが低めに出るか、また震源が生活圏から離れて、人的被害が少なくて済む可能性が他の時期より高いと考えられるのである。

こうした中でなお、今回の地震発生のタイミングは、さらに特殊要因が重なっていた。木星による緩衝効果は、天体が完全に合となったときだけ、スポット抜けするのである。考え方としては、惑星蝕となる影のエリアが常に存在しており、木星と他天体が合となった瞬間に突然木星の効果が消滅するのだと筆者は見ている。これは木星の天体サイズが他天体と比べて非常に大きいために発生する現象と考えられ、太陽と月を例外として他の天体では見られない現象だ。

地震の発生した22日は、秋分図木星にトランシットのジュノーがしし座14度で完全な合を成立させていた。木星とジュノーの合は筆者はトランシットのみのチェックだったので、予想ポイントを逃してしまっていた。木星の緩衝効果がある間は地殻内部で地震エネルギーが溜まっている可能性があり、ひとたび突破されると予想より強い揺れになると考えられるが、これを予想出来なかったのは失敗であった。

◆トランシットによる概況◆

22日地震発生時間は新月成立21:32から36分後のタイミングであった。現在新月に関する位相についても特殊な時期にある。10月から来年1月までの新月成立は、正確に各サインの0度上で成立する。サインカスプに天体が乗るタイミングは通常よりはるかにクリティカルで、強い影響を発揮する。マグニチュード6以上の内陸浅深度地震はこういった天体位相の環境で発生した。しかし乍ら木星の効果は依然として発揮されており、強い震度であるにもかかわらず、死者の出ない地震であったのは幸いであった。

◆イベント発生図による概況◆

地震発生図を図示すると、先程述べた秋分図木星とトランシットのジュノーによる合に対してASCが合となっている。天体の地震エネルギーが上昇宮から狙いを定めたように突入する時間帯に発生した地震であったことが分かる。



◆新月図による概況◆

毎日のように発生する世界各地の地震はトランシット関連で見るが、被害地震となるような大型地震は特定の新月図によるプログレスで判断する。本年日本地域に関連のある新月図として、5月6日のエントリ「伊豆大島近海M6.2は、相模湾大地震の前兆か」で「2012年10月15日新月図」と「2013年11月3日日蝕図」を取り上げていたが、今回の長野地震にもそれが当てはまった。

以下の五重円は、内側から1)2012年410月15日新月図、2)同図進行図、3)2013年11月3日日蝕図進行図、4)2014年9月23日秋分図、5)長野北部地震発生図の順となっている。注目するポイントは、1)および2)のノースノードがさそり26度、3)の月がさそり26度、5)の土星が同じくさそり26度で合となっていることだ。これらの関連図がすべて22日のタイミングにつながる感受点を持っていたことが、地震発生につながったといえる。月のノード、プログレスの月、トランシットの土星、これらは特に地震発生のタイミングに関わりやすい天体だ。



◆春分図によるイベント発生マップ◆

長野の震源を春分図のアストロカートグラフィでマッピングすると、以下のようになる。今年発生した大きな災害もあわせて表示すると、3/14伊予灘地震M6.2、8/20広島土砂災害が、火星が子午線を通る地域、9/27御嶽山噴火、11/22長野県北部地震M6.7が、木星および冥王星がそれぞれ上昇点と下降点に合となる地域で発生していることがわかる。



イベント発生のタイミングにはそれぞれ別の位相図が関わっているのに、位置関係は春分図一つにまとまっているのも不思議だが、法則としては発生場所の方が先に固まり、発生時期が他のチャートで決まるというパターンが多いようだ。ただし、春分図に示されない地域での災害も発生しているので、これだけ見ていてもいけない。

◆次の地震発生予想にむけて◆

今回の長野北部地震が単発の地震であるとは考えにくい。長野の地震は連動して関東東北方面を震源とする地震の前触れにもなりやすいと考える。9月の御嶽山噴火もあり、これらフォッサマグナに近いところでの地震は、プレート活動の何らかの異変を映し出しているのかもしれない。

次の新月以降、ふたたび地震活動が活発化する時期が現れる。予想は次のエントリで詳しく解説する。

冬期の地震または火山噴火の警戒について

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2014年度の冬期は、地震災害のリスクはあるものの、それを低減させる天体位相もあり、判断が難しい状況であったが、先日の長野北部地震の発生が、判断に一つの方向付けを与えた。本年度の冬期もやはり警戒を出す必要がありそうだ。

◆次の大型地震が迫っている◆

長野北部地震のタイミングは新月であったが、前回も述べたように10月から1月に成立する新月は、それぞれサインの0度上で成立する。この期間の新月は普段より一層強烈なエネルギーを地球に刻印するのである。日取りは以下の通り。

2014年10月24日 06:56 さそり0度
2014年11月22日 21:32 いて0度
2014年12月22日 10:35 やぎ0度
2015年01月20日 22:13 みずがめ0度

特にやぎ座、みずがめ座は大型地震に特化する傾向があるサインで、これらの期間はいつ地震が起きてもおかしくない。しかし、前回解説したように木星とジュノーがしし座で同居している期間でもあるので、発震するにはエネルギーが一定の閾値(しきいち)を越えないと難しい時期でもある。

次に来るのは12月22日の新月。ここが地震要警戒日であることは間違いないが、同時に冬至が成立する。このことは、新月のエネルギーが直接その場で発揮されず、冬至から次の春分に至る期間のどこかふさわしい時期に発震するまで、地震エネルギーが留め置かれる可能性がある。

そこでどの時期が発震にふさわしいかを見るのに、長野北部地震で実績のあった、木星とジュノーの合の時期が第一に選ばれる。12月22日冬至成立以後は、冬至図とトランシットの木星とジュノーを見る。すると2015年2月10日に、冬至図木星とトランシットジュノーがしし座17度で合となる。

 【2015年2月10日 しし17度】

ところで調べを進めていくと、実は9月27日の御嶽山噴火も木星とジュノーが関連していた。夏至図木星とトランシットジュノーがかに座24度と25度で合となっていたのだ。噴火は秋分図の管轄のはずなのだが、秋分が成立してから4日と短く、次の四季図が成立してからも、前の四季図の影響が残っている場合があることが分かった。

そうすると、冬至図が成立した後も秋分図の影響を念のため見て行かなくてはならない。すると2015年1月10日に、秋分図木星にトランシットのジュノーがしし座14度で合を成立させる。この度数は長野北部地震で成立した度数と同じである。ということはここで長野北部地震の最大余震を警戒すべきであろう。M5後半からM6前半の揺れが来る可能性がある。

 【2015年1月10日 しし14度】──→長野北部地震の最大余震に警戒

こうして日取りを上げているが、オーブ(許容範囲)が前後2~3日はあるだろう。これらの日が近くなったら警戒してほしい。

◆さらに詳細に分析する◆

次に複数の新月図による詳細な分析を行う。日本地域での予想に実績のある2012年10月15日新月図と、2013年11月3日日蝕図は、前回の長野北部地震の解説で取り上げたが、引き続きその2つを使って予想する。

以下の五重円は内側から1)2012年10月15日新月図、2)同図進行図、3)2013年11月3日日蝕図進行図、4)2014年12月22日冬至図、5)2015年1月30日経過図の順である。



2012年と2013年の図はプログレスの月がさそり26度と28度、ともに押し迫った度数にあり、特に2012年の月はPノースノードと合。長野のときはまだ合に達していなかったので、時期的にはこちらが本番となろう。

冬至図の土星がさそり29度と、占星術の度数域で最も難関といわれる度数に押し込まれている。ここに先程の2012年と2013年のプログレスの月が合で接触する。この冬に発生する災害は深刻で破局的なものとなる可能性がある。

また天王星と月のサウスノードが1月20日に合となる。これも1月から2月の地震を強調させる要因となるものだ。

外側の経過図は1月30日を選んだ。この日は太陽と水星が合を形成する日で、特別に地震の感受性の高い日となっている。最初に示した2月10日前後の警戒日からは10日以上前倒しだが、1月から2月はいつ地震が発生してもおかしくない天体位相の連続だ。その中で特に、1月30日から2月10日までの約二週間は特別な警戒期間として準備したいところである。

他に注目したいのは、冬至図ヴェスタに2013年のP冥王星が合となっていることだ。地震と同時に火山噴火の可能性もあるので、気を付けたいところである。

 【1月30日から2月10日まで】──→地震、また火山活動に特別な警戒

◆どこで地震(または噴火)が起きるか◆

前回アップした春分図マップでは、春分図に関連のある地域で発生した事象を記した。時期を追うごとに西から東へと移動している。この線でいくと、東北~北海道南西沖あたりの可能性もある。

しかし春分図によらない地震もあった。7月12日に福島沖でM6.8、5月5日には伊豆大島近海でM6.2の地震が発生している。

2012年10月15日新月図は関東ICに金星が合と、関東地方の感受点を固有に保持している。また2013年11月3日の日蝕図MCと、本年冬至図サウスノードは合を形成する。いずれも特に首都圏に特化した警戒域を形成している。これらの点を踏まえて、この冬は関東地方での警戒を特に力を入れてほしいところである。

◆日本列島の地殻変動は活発化している◆

本年は小笠原諸島・西ノ島の海底火山噴火、そして御嶽山噴火と、火山活動が活発化。長野北部の地震は「糸魚川-静岡構造線断層帯」の一部で発生しているが、これはユーラシアプレートと北米プレートの境界に直結する断層で、御嶽山の噴火とともに、プレート活動が活発化していることを示しているのではないかと考える。

気象庁のHPで火山登山者向け情報ページを見ると、草津白根山や蔵王山で情報が出ている。(http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/map_0.html

東日本地域が乗る北米プレートは、太平洋プレートとユーラシアプレートに挟まれており、周辺のプレート活動が活発化すればおのずと東日本にもしわ寄せが来るだろう。地震だけでなく長い目でみて、箱根山や富士山の噴火という事態も想定しなければならないとも考えている。

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