2月9日に行われた東京都知事選挙は、自民公明に後押しされた舛添要一氏が2位の候補にダブルスコアを付けて圧勝した。投票率は土曜日から降り積もった1969年以来という大雪の影響もあって46.14%と、過去3番目の低さとなった。
舛添氏は210万票を獲得し当選。前回猪瀬氏が獲得した434万票から半分に減らしたものの健闘した。アベノミクスによる景気浮揚に期待する労働者らや福祉政策に期待する年齢層の支持があったものと思われる。
社民、共産らが支援する2位の宇都宮健児氏は98万2千票を獲得した。前回選挙で96万票を獲得しているので大きく伸びてはいないが、支持層の盤石さと、政治活動の都民への浸透を改めて示した。
3位の細川護煕氏は95万6千票を獲得。小泉氏との元首相コンビで脱原発を中心とした訴えを展開し、都民の強い関心をひいたものの当選圏内に票を伸ばすことが出来なかった。2位との差は2万6千票と僅差だった。
4位の田母神俊雄氏は61万票を獲得。維新の会などの支援を受けて躍進。保守政治の復権を訴え40代以下の若い層を中心に幅広い支持を受けた。
5位の家入一真氏はインターネットを主とした選挙活動を展開し、新人としての立候補ながら8万8千票あまりを獲得するという大躍進。35歳の青年実業家が打ち立てた結果は、これからの政治のあり方を問い直す一石となることは間違いない。
◆舛添氏の当選。組織票をどう読むか◆
筆者は前々回の投稿で、トップに宇都宮氏、次点に僅差で細川氏が迫ると予想した。舛添氏は3位、4位に田母神氏としていたが、結果は与党支援の舛添氏のダブルスコア。結果としてはあさっての方向に外しており言い訳のしようもないが、舛添氏を除く3氏の順位についてはうまく当てていたと思う。
もっとも脱稿してから、当選するには160万票は必要だが宇都宮氏にそれがとれるかというと難しいな、とは思っていた。筆者の関心は天体がどのように選挙全体と候補者、有権者に絡んでいくのかということだったので、あとは結果をみてから分析しようというスタンスであった。
予想したチャートは選挙当日と各立候補者の出生日だが、これだけでは組織票、とくに与党バイアスが反映されないということが明らかになった。米国大統領選挙のように、相対する候補者の組織が非常に強力でなおかつ候補者の政治的能力と人間的魅力が極めて重要視されるような選挙では、個人のチャートは非常に重みを持つが、東京都知事選挙のような日本の選挙では、やはり与党支援とそうでない候補者の間にはハンディが存在する。ここを読むには、やはり当日の日取りに対する、春分図の影響を見なければならないと感じた。
またあえて舛添氏の個人チャートから当選を判断するなら、2月9日当日の天体位相である太陽-土星のスクエアを、舛添氏自身が持っているということがいえよう。地震予想などで月の位相図とイベント発生図に、同じ天体の同じアスペクトが見られることがあるが、これは意外と大きな法則なのかもしれない。
◆都知事選当日、東京に45年ぶりの大雪◆
選挙当日を直前に迎え、大きな気象異変が首都圏を襲った。南岸低気圧が急激に発達し大雪となり、都心で25センチ、熊谷では60センチの積雪が観測された。都知事選と記録的大雪が重なったこの2月9日という日は、占星学的に見ても2013年度の特異日と言える日となったのである。
タイミングはTノードが2013年春分図のASC-DSC軸と緩い合を形成する時期で、日本地域に地政学的に強いインパクトを与える意味を持つ。特筆すべきは、このTノードが春分図の天底に合を成すジュノーと正確にTスクエアを形成しているということだ。
大寒波の鍵は水星-海王星の合であろう。この位相は春分図でも成立しており、イベント図は水星回帰図としても成立している。これがTノードに調停角で参画し、冥王星がT月に衝、T月は水星海王星にトラインで加わる。これらの天体はすべて気象異変にかかわる。
少し話しがそれるが、水星海王星で寒波出現の象意は、ノードとTスクエアのICジュノーに大雪被害という意味を与えたことになった。このことは、筆者が2013年度にたびたび発言していた「日本地域の地震に警戒を」という予想を覆し、地震となる可能性のあった天体エネルギーの多くを、45年ぶりの大雪を降らせた低気圧に変換してしまったということを表している。
◆水星海王星の保守回帰の意味◆
今後の地震予想については後にゆずって都知事選に戻りたい。T水星はT海王星と緩い合だが逆行を開始したタイミング、金星は冥王星と緩い合だが順行を開始したタイミング。天体の順逆転換は“覆水盆に返る”ような展開を示すことがあるが、選挙結果は前猪瀬知事の金銭疑惑での出直し選挙ではあったが、有権者は保守与党を再び選んだ。
保守回帰となった理由は、大雪を降らせた水星海王星がその鍵となる。この春分図は1年前の春、アベノミクスによる株価大躍進と10円以上の円安を招いたチャートだ。円安を招いたのは、サインうおでデトリメントのうえ海王星と合ですっかり弱体化した水星の影響によるものだ。
水星が弱いと、国民のマインドは新しいことに挑戦するという気概が削がれ、また変化を怖れて退行する気分となる。そこに海王星が夢想的なバラ色のビジョンを与える。…これがアベノミクスの正体であろう。春分図から水星回帰となった2月9日、再び都民は与党自民党の掲げるアベノミクスに一抹の期待をかけたということであり、都知事選の結果は再び政権与党に追い風を吹かせることとなったのである。
しかし今回、水星海王星はノードと絡んだことによって正体を暴かれた。それがこの首都圏大寒波となって現れたのだ。これはアベノミクスが掲げるインフレ目標が、決して良性とは言えないものとなる可能性を示している。今の段階で断言できないものの、火星が逆行を挟みながらノースノードを通過する2014年7月半ばには本当の結果が判明する。筆者は楽観はしていない。いわゆるカーディナルクライマックスの正体も今年7月以降に明らかになると筆者は見ているのである。
舛添氏は210万票を獲得し当選。前回猪瀬氏が獲得した434万票から半分に減らしたものの健闘した。アベノミクスによる景気浮揚に期待する労働者らや福祉政策に期待する年齢層の支持があったものと思われる。
社民、共産らが支援する2位の宇都宮健児氏は98万2千票を獲得した。前回選挙で96万票を獲得しているので大きく伸びてはいないが、支持層の盤石さと、政治活動の都民への浸透を改めて示した。
3位の細川護煕氏は95万6千票を獲得。小泉氏との元首相コンビで脱原発を中心とした訴えを展開し、都民の強い関心をひいたものの当選圏内に票を伸ばすことが出来なかった。2位との差は2万6千票と僅差だった。
4位の田母神俊雄氏は61万票を獲得。維新の会などの支援を受けて躍進。保守政治の復権を訴え40代以下の若い層を中心に幅広い支持を受けた。
5位の家入一真氏はインターネットを主とした選挙活動を展開し、新人としての立候補ながら8万8千票あまりを獲得するという大躍進。35歳の青年実業家が打ち立てた結果は、これからの政治のあり方を問い直す一石となることは間違いない。
◆舛添氏の当選。組織票をどう読むか◆
筆者は前々回の投稿で、トップに宇都宮氏、次点に僅差で細川氏が迫ると予想した。舛添氏は3位、4位に田母神氏としていたが、結果は与党支援の舛添氏のダブルスコア。結果としてはあさっての方向に外しており言い訳のしようもないが、舛添氏を除く3氏の順位についてはうまく当てていたと思う。
もっとも脱稿してから、当選するには160万票は必要だが宇都宮氏にそれがとれるかというと難しいな、とは思っていた。筆者の関心は天体がどのように選挙全体と候補者、有権者に絡んでいくのかということだったので、あとは結果をみてから分析しようというスタンスであった。
予想したチャートは選挙当日と各立候補者の出生日だが、これだけでは組織票、とくに与党バイアスが反映されないということが明らかになった。米国大統領選挙のように、相対する候補者の組織が非常に強力でなおかつ候補者の政治的能力と人間的魅力が極めて重要視されるような選挙では、個人のチャートは非常に重みを持つが、東京都知事選挙のような日本の選挙では、やはり与党支援とそうでない候補者の間にはハンディが存在する。ここを読むには、やはり当日の日取りに対する、春分図の影響を見なければならないと感じた。
またあえて舛添氏の個人チャートから当選を判断するなら、2月9日当日の天体位相である太陽-土星のスクエアを、舛添氏自身が持っているということがいえよう。地震予想などで月の位相図とイベント発生図に、同じ天体の同じアスペクトが見られることがあるが、これは意外と大きな法則なのかもしれない。
◆都知事選当日、東京に45年ぶりの大雪◆
選挙当日を直前に迎え、大きな気象異変が首都圏を襲った。南岸低気圧が急激に発達し大雪となり、都心で25センチ、熊谷では60センチの積雪が観測された。都知事選と記録的大雪が重なったこの2月9日という日は、占星学的に見ても2013年度の特異日と言える日となったのである。
タイミングはTノードが2013年春分図のASC-DSC軸と緩い合を形成する時期で、日本地域に地政学的に強いインパクトを与える意味を持つ。特筆すべきは、このTノードが春分図の天底に合を成すジュノーと正確にTスクエアを形成しているということだ。
大寒波の鍵は水星-海王星の合であろう。この位相は春分図でも成立しており、イベント図は水星回帰図としても成立している。これがTノードに調停角で参画し、冥王星がT月に衝、T月は水星海王星にトラインで加わる。これらの天体はすべて気象異変にかかわる。
少し話しがそれるが、水星海王星で寒波出現の象意は、ノードとTスクエアのICジュノーに大雪被害という意味を与えたことになった。このことは、筆者が2013年度にたびたび発言していた「日本地域の地震に警戒を」という予想を覆し、地震となる可能性のあった天体エネルギーの多くを、45年ぶりの大雪を降らせた低気圧に変換してしまったということを表している。
◆水星海王星の保守回帰の意味◆
今後の地震予想については後にゆずって都知事選に戻りたい。T水星はT海王星と緩い合だが逆行を開始したタイミング、金星は冥王星と緩い合だが順行を開始したタイミング。天体の順逆転換は“覆水盆に返る”ような展開を示すことがあるが、選挙結果は前猪瀬知事の金銭疑惑での出直し選挙ではあったが、有権者は保守与党を再び選んだ。
保守回帰となった理由は、大雪を降らせた水星海王星がその鍵となる。この春分図は1年前の春、アベノミクスによる株価大躍進と10円以上の円安を招いたチャートだ。円安を招いたのは、サインうおでデトリメントのうえ海王星と合ですっかり弱体化した水星の影響によるものだ。
水星が弱いと、国民のマインドは新しいことに挑戦するという気概が削がれ、また変化を怖れて退行する気分となる。そこに海王星が夢想的なバラ色のビジョンを与える。…これがアベノミクスの正体であろう。春分図から水星回帰となった2月9日、再び都民は与党自民党の掲げるアベノミクスに一抹の期待をかけたということであり、都知事選の結果は再び政権与党に追い風を吹かせることとなったのである。
しかし今回、水星海王星はノードと絡んだことによって正体を暴かれた。それがこの首都圏大寒波となって現れたのだ。これはアベノミクスが掲げるインフレ目標が、決して良性とは言えないものとなる可能性を示している。今の段階で断言できないものの、火星が逆行を挟みながらノースノードを通過する2014年7月半ばには本当の結果が判明する。筆者は楽観はしていない。いわゆるカーディナルクライマックスの正体も今年7月以降に明らかになると筆者は見ているのである。
