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Channel: 占星術思いつきメモ(天体位相研究カルデア)
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朔旦冬至と西洋占星術

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今年の冬至である12月22日は、同時に新月も成立する。同じ日に冬至と新月が重なる日のことを、「朔旦冬至」という。これは中国の太陰太陽暦の伝統からくる呼び方で、冬至と新月が同日となる日を暦の計算の起点としたことに由来するものだ。このサイクルは「章」といって19年の周期で繰り返している。

さて、西洋占星術では朔旦冬至の考え方は無いが、冬至と新月が同時に成立するということで、普段よりも天体の強い影響力が発揮されるだろうと考えられる。このことは前回の記事でも、サイン0度上で成立する新月が10月から1月まで連続するということを紹介した。

ここ最近の世界情勢では、原油相場暴落からロシア経済危機が不安視されるようになってきている。何も起こらなければよいが、冬至と新月という異なるサイクルの節目がきっかり合致するタイミングというのは、サイクルの転換点でもあり、何らかの変化に備えた方がよい時期だ。

ところで、冒頭述べた「章」という19年のサイクルだが、このサイクルの期首(章首)が必ず朔旦冬至となるわけでないことに注意が必要だ。冬至と新月が同日に成立しない章首の年もある。逆に「章」のサイクルから外れた年に、冬至と新月が同日に成立している年もある。

具体的には、20世紀から21世紀初頭までの、直近100年前後の章首にあたる年で、朔旦冬至となっているのは、2014年、1995年、1938年、1900年の4つのみ。次回の章首である2033年は1日違いとなる。1984年はこのサイクルから外れているが、朔旦冬至となる。次に朔旦冬至となるのは2052年である。

中国暦の起点が冬至なら、西洋占星術の起点は春分である。春分と新月が同日となる日を直近100年前後で調べてみると、1985年、1939年の2つしかない。次回同日成立となるのは2034年だ。こうしてみると、春分と新月が同日成立するのは、冬至と比較すると少ないようだ。冬至を暦の起点としたことには、先人達の天文に対する知見の確かさがうかがえる。

西洋占星術の観点から、四季図と新月図が同日となるタイミングを、時代の区分けとして見ることができる。(★は朔旦冬至、☆は春分と新月が同日)

1900★年=エネルギー量子仮説、ガンマ線の発見
1938★~1939☆年=第2次世界大戦勃発
1984★~1985☆年=プラザ合意、ペレストロイカ
1995★年=阪神大震災、オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件
2014★年=
2034☆年

大まかではあるが、これらの年を区分として、時代の雰囲気が大きく変化していると感じられる。そのような意味では本年2014年の朔旦冬至も、時代の大きな区切りとなるものと思われる。

◆土星いて座イングレスで世界は変わる◆

さて、朔旦冬至および春分と新月の同日年を調べていくと、12月に成立する占星術のもう一つの重要なトピックスとの関連に思い至った。それは土星のいて座イングレスだ。

土星という天体は公的な性質を持つもので、個人性を司るおひつじ~かに座、人間関係を司るしし~さそり座に入居しているときに比べ、社会性を司るいて~うお座に入居しているときの方が、土星の特性が発揮されやすいと考えられる。その中で特に土星がいて座に入居する時期が、土星による社会変革の時として注目できる。これまでの土星いて座イングレスを以下に挙げる。(()は再入居。)

1900/07/19★
1926/12/03(1929/05/05)
1956/01/13(1956/10/11)
1985/11/17☆(1988/06/10)
2014/12/24★(2015/09/18)

こうしてみると、★印の朔旦冬至の年、☆印の春分と新月が同日の年と重なる年があることが分かる。1900年、1985年、2014年だ。特に1985年を振り返ると、世界金融市場に革命的な変化をもたらしたG5プラザ合意、また世界を二分していた冷戦構造を溶融させた、ソ連ゴルバチョフ書記長の掲げたペレストロイカが始まった年である。2014年も土星いて座イングレスと朔旦冬至が重なる年であり、今後世界に大きな区切りとなる年と認識されることになるに違いない。

本稿執筆時点ではまだ大きな区切りとなるようなトピックスは出ていないが、12月24日には土星いて座イングレスが成立し、近いうちにそうと認識されるようなイベントが発生するものと考えられる。おそらく次の4月には大方が判明されるだろう。

---------資料------------------------

<章の期首(章首)の年(★印は朔旦冬至)>
2052★
2033
2014★
1995★
1976
1957
1938★
1919
1900★

<冬至と新月が同日(★印)または1日違いの年>
   冬至 - 新月
2033.12.21-12.22
2025.12.22-12.20
2022.12.22-12.23
2014.12.22-12.22★
2006.12.22-12.20
2003.12.22-12.23
1995.12.22-12.22★
1987.12.22-12.21
1984.12-22-12.22★
1976.12.22-12.21
1965.12.22-12.23
1957.12.22-12.21
1946.12.22-12.23
1938.12.22-12.22★
1927.12.23-12-24
1919.12.23-12.22
1908.12.22-12.23
1900.12.22-12.22★

<春分と新月が同日(☆印)または1日違いの年>
   春分 - 新月
2034.3.21-3.21☆
2026.3.20-3.19
2023.3.21-3.22
2015.3.21-3.20
2004.3.20-3-21
1996.3.20-3.19
1985.3.21-3.21☆
1977.3.21-3.20
1966.3.21-3.22
1958.3.21-3.20
1939.3.21-3.21☆
1928.3.21-3.22
1920.3.21-3.20
1909.3.21-3.22
1901.3.21-3.20


1月の地震・事故注意日

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[12~1月の地震予想]
12/28~30▲、1/4◎~5、8、9◎、10○、12、19、20○、22~24○、27、28○、31◎。
水星逆行=1/22~2/11。1/10前後は長野北部地震最大余震に警戒を。
※地震規模◎=大型(M6~)、○=中型(M5~)、▲=火山
posted at 23:04:41 12/26

[1月の事故注意日]
12/28◎、29、1/2~3○、6、10、11◎、15◎、16、20○、25○、26◎、30◎、31○。(◎は特に注意すべき日)。
※交通機関ご利用の際や、職場・通勤通学やレジャーなどにご活用ください。
posted at 18:20:45 12/28

※ツイッターで先行配信している情報です。


天体サイクルと“ジェリコの壁”

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火星と木星の軌道の間にある小惑星帯、通称“メインベルト”。総数は数百万もあるといわれる小惑星が密集するこの天体群の帯はかつて、ここに一つの惑星があり、それが何らかの理由で粉々に砕けたものと考えられていた。ただし今では木星の強い重力のせいで、この領域にあった微天体が惑星に成長しきれなかったものと考えられている。

このメインベルトの成立に思いを馳せるとき、筆者がいつも思い出すのが「ウォールズ・オブ・ジェリコ」のイメージだ。ジェリコ(エリコ)とは、旧約聖書に記される、9000年前から存在する世界最古の町の名前である。「ジェリコの壁」と言えば「絶対に崩れない物」の喩えとされている。

メインベルト小惑星群が、何かに破壊されたのか、あるいは木星の重力でばらばらのままにされたのか分からないが、そうして出来た今ある太陽系の内惑星(固体惑星)の外側を取り囲む小惑星群の帯が、ちょうど崩れ落ちた城塞都市ジェリコの城壁の残骸に喩えることが出来るのである。

さて、旧約聖書を繙くと、ジェリコの壁崩壊に関して興味深い記述がある。この壁を破壊したのは古代ヘブライ(ユダヤ)民族の軍勢であったが、「主の言葉に従い、イスラエルの民が契約の箱を担いで7日間城壁の周りを廻り、角笛を吹くと、その巨大なエリコの城壁が崩れた(『ヨシュア記』6章)。」というのである。

ここで筆者が注目するのは、「7日間城壁の周囲を回った」という記述だ。この城壁の周囲を回ることが、実は太陽系の天体の公転周期とぴったり符合しているのである。

具体的には、聖書にはこのように記述されている。
--------------------------------------
6:2 そのとき、主はヨシュアに言われた。「見よ、わたしはエリコとその王と勇士たちをあなたの手に渡す。
6:3 あなたたち兵士は皆、町の周りを回りなさい。町を一周し、それを六日間続けなさい。
6:4 七人の祭司は、それぞれ雄羊の角笛を携えて神の箱を先導しなさい。七日目には、町を七周し、祭司たちは角笛を吹き鳴らしなさい。
6:5 彼らが雄羊の角笛を長く吹き鳴らし、その音があなたたちの耳に達したら、民は皆、鬨の声をあげなさい。町の城壁は崩れ落ちるから、民は、それぞれ、その場所から突入しなさい。」(ヨシュア記:6章)
--------------------------------------(聖書(新共同訳).日本聖書協会)

要約すると、1日目から6日目までは、城壁の周りを1日に1周する。7日目には1日に7周するとある。これを天体の公転周期に当てはめると、1日に1周は天王星、1日に7周は木星と一致する。どういうことかというと、天王星の1公転周期は84年。木星の1公転周期は11.87年であるから、天王星の1公転周期を聖書記述の1日とすると、それは木星公転周期の7周分に相当する時間となるのである。

ジェリコの壁の逸話を、天体の物語に置き換えて考えてみよう。以下は架空の物語である。仮に「神の箱」が何かの物体とすると、その物体は天王星の1年目から6年目までは、天王星の軌道にあり、天王星とともに周回軌道を回った。7年目はおそらく天王星と木星の会合で重力のバランスが崩れ木星軌道に入り、木星とともに周回軌道を7回回った。天王星と木星が会合する天王星の1年後、つまり木星の7年目に、再び重力のバランスが崩れ、物体は木星軌道を離れメインベルト天体に向かい衝突した…。

これは筆者の空想である。しかし聖書の記述には、占星術でしか解けないような、謎解きのような秘文が差し込まれているのも確かである。古代人が天王星の存在を含めて太陽系成立の過程を知っていたということは考えにくい。しかし、このジェリコの壁の逸話は、太陽系創世神話の一つと捉えてもいいほどの不思議な符合があるといってよいだろう。城塞都市ジェリコとは、太陽系、ひいては地球のことだったのか…!

メインベルト小惑星群が1つ(ないし2つ以上の)天体として存在したなら、占星術的にも人類の歴史が微妙に変化していたのではないかと思わされる。「神の意志」がどのようなものだったのか、それは誰にも分からない。しかし現在発見され、占星術に実効性あるものとして採用されている、セレス、パラス、ジュノー、ヴェスタの4天体が、人類の可能性を“補完”する鍵となるのではないか。筆者はそう感じて研究しているところである。

さて、2015年の冒頭にこの記事を掲載したことには意味がある。実は本年3月に最終段階を迎える“カーディナルクライマックス”、天王星と冥王星のスクエア成立に重大な関係が見えてきたのだ。これについては次の記事としてまとめていく。

〈参考文献〉-------------------------------
エリコの壁  http://ja.wikipedia.org/wiki/エリコの壁
火星と木星の間にある「メインベルト」 http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/asteroid_belt.html

メトン周期とカーディナルクライマックス

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2015年が明けた。本年は特別な天体位相である「カーディナル・クライマックス」における最も重要な意味を持つ年となる。「カーディナル・クライマックス」とは、土星以遠の天体のうち、土星、天王星、冥王星が、カーディナルサイン(活動宮)と呼ばれるてんびん座、おひつじ座、やぎ座に入居し相互に天体位相を構成することによって、社会経済に予期せぬ激しい変動が起こるとされる占星学的な現象である。

カーディナルサインにこれらの天体が入居した時期を振り返ると、1973年の第1次オイルショックでは土星と冥王星がスクエアとなり、さらに、やぎ座に土星、おひつじ座に天王星、かに座に冥王星が入居した1929年から1932年の間には、ウォール街大暴落が引き金となって世界金融恐慌が起こった。

カーディナル・クライマックスという天体位相は世界経済の激変を示すものだが、特に今回の2008年から始まる天体位相は、世界恐慌時の位相に匹敵する程の強い威力を持っていると考えられている。また天王星は世界恐慌時とおなじサインであるおひつじ座に入居している。以上のことから、社会占星学を扱っている人々の間では警戒をもって注目されているイベントなのである。

◆カーディナル・クライマックスの一連の流れ◆

今回のカーディナル・クライマックスは、2008年においてやぎ座に冥王星が入居したときから始まる。同年9月15日には米国の投資銀行リーマンブラザーズが、約6000億ドル(約64兆円)という史上最大の負債総額で倒産、世界連鎖的な金融危機を招いた。

このときは土星、天王星はまだカーディナルサインに入居はしていなかったが、2009年10月に土星がてんびん座に入居。FRB(連邦準備制度理事会)は金融危機に対応するため、1兆7250億ドルに及ぶ量的緩和政策の第1弾、QE1を2008年11月から2010年6月にかけて執行した。

2010年5月には天王星が1回目のおひつじ座イングレス。2010年11月から2011年6月にかけて量的緩和政策第2弾、QE2が実施され、6000億ドルが供給された。

天体位相は2010年の8月までに土星、天王星、冥王星がそれぞれに緊張度の高いアスペクトを成立させた。この間欧州ではギリシャ金融危機を中心とした欧州債務危機が起こっている。

カーディナルクライマックスの一連の流れはここで第2幕を迎える。一旦逆行でうお座に戻っていた天王星が再びおひつじ座にイングレスする2011年3月12日の前日に、東日本大震災が日本を襲ったのである。日本では長引くデフレと経済停滞を克服するため、2013年4月に日銀は資金供給量を2年で2倍、2%のインフレ目標を設定するという量的質的緩和政策を実施。2014年10月には追加緩和を決定した。

米国では2012年9月から2014年10月まで量的緩和政策の第3弾、QE3を実施。月額400億ドル(約3兆円)の住宅ローン担保証券(MBS)の買取で資金供給を行った。

2011年以降のカーディナルクライマックスにおける天体位相は、土星がカーディナルサインから離れるかわりに、天王星と冥王星が作るアスペクトが中心となっていく。以下に2008年から続くカーディナルクライマックス関連の天体イベントを挙げていく。

2008/01/26 冥王星やぎ座イングレス
2009/10/30 土星てんびん座イングレス
2009/11/15 土星-冥王星 スクエア成立
2010/02/01 土星R-冥王星 スクエア成立
2010/05/28 天王星おひつじ座イングレス
2010/07/27 土星-天王星R オポジション成立
2010/08/21 土星-冥王星R スクエア成立(土星-木星 オポジション成立)
------------------
2011/03/12 天王星おひつじ座イングレス(再)
2012/06/24 天王星-冥王星R スクエア成立(1回目)
2012/09/19 天王星R-冥王星 スクエア成立(2回目)
2012/10/06 (土星さそり座イングレス)
2013/05/21 天王星-冥王星R スクエア成立(3回目)
2013/11/01 天王星R-冥王星 スクエア成立(4回目)
2014/04/22 天王星-冥王星R スクエア成立(5回目)
2014/12/15 天王星R-冥王星 スクエア成立(6回目)
2012/12/24 (土星いて座イングレス)
2015/03/17 天王星-冥王星 スクエア成立(7回目)
------------------
2017/12/20 (土星やぎ座イングレス)
2020/01/13 土星-冥王星コンジャンクション成立

ここで注目したいのは、天王星-冥王星のスクエア成立である。この天体位相は相互に逆行を挟んで、2012年6月の第1回成立から2年8ヶ月あまりの間に、合計7回形成されるのである。本稿執筆時にはすでにこのスクエアは6回成立し、3月17日に成立する7回目を残すのみとなっている。

2017年には土星がやぎ座に入居し、カーディナルクライマックスの第3弾が発動する見込みだが、現時点では何らかを予想することはできない。今回のカーディナルクライマックスの天王山となる、天王星-冥王星の7回に及ぶスクエア成立が何をもたらすのか、どれほどの意味があるのかを掘り下げるのが本稿の主旨である。

◆「聖数7」とメトン周期で符合するカーディナルスクエア◆

天王星と冥王星のスクエア成立、これはどのような意味を持つのだろうか。2天体のスクエア(矩)とは、異質なものとの衝突を表し、強い緊張を与えるものだ。冥王星が現行の経済金融システムを示すなら、それを突き崩すような厳しい衝撃を天王星が与える構図である。喩えるなら、大木の根元に振るわれる斧であろう。そしてこの斧は合計7回振るわれる。

リーマンショック以来数々の経済的難局を乗り越え、米国においては量的緩和政策を終えて、出口戦略に差し掛かっているところである。危機はもう乗り切ったように見えるが、しかし先月6回目のスクエアが成立した前後にはロシア金融危機が発生した。この天王星-冥王星スクエアは、7回全て通過しないとその本当の姿が見えてこないと思われる。7回目でその“大木”は倒れるのだろうか。

今回特に注目したいのは、この「7」という数字である。7は占星学では太陽、月から土星までの主要7天体の単位となり、また聖書など古代から聖なる単位として扱われてきた。前回、「天体サイクルと“ジェリコの壁”」と題して記事を上梓したが、まさにこれが聖数7に関連する聖書箇所であった。絶対に崩れないとされていたジェリコの壁は、軍勢が7回城壁の周囲を回り、7回目にときの声を上げて崩れたのだった。

天王星-冥王星のスクエアの性質がつき崩す性質のものであり、7回という回数が奇遇にも符合する。このことが、次回3月に来る7回目のスクエアのときに、何か巨大な金融システムの崩壊が予感できるというのだろうか。

筆者はふと思い立って、この7回成立するカーディナルスクエアの日数を調べてみた。すると1回目の2012年6月24日から、2015年3月17日に成立する7回目までの日数は996日であった。この日数を1単位として、7倍としてみたところ、6972日となった。これを年に換算すると、約19.1年となった。この19年という単位こそ、「メトン周期」と呼ばれる天文周期である。

この周期は中国暦では「章」と呼ばれる。筆者は3つ前の記事で、2014年12月の冬至に成立した、朔旦冬至に関する記事「朔旦冬至と西洋占星術」を上梓し、そこに資料として1995年冬至から2014年冬至までが、19年の「章」の単位であることを記載した。

前回のジェリコの壁の記事をもう一度読み直していただきたい。壁を崩した軍勢は7日間のうち、6日間は1日に1回城壁を廻った。最後の7日目は城壁を「7」回廻った。これを19年のメトン周期に当てはめると、最後の7日目にあたる約2年8ヶ月の期間のうちに、7回の天王星-冥王星のカーディナルスクエアが成立するという、実際の天体サイクルと完全に一致するのである。

19年のメトン周期のサイクルを西洋占星術に組み込むとき、区切りは春分に置くのが望ましい。2015年3月21日の春分に先立つ3月17日、最後のカーディナルスクエアが成立する。このタイミングが、旧約聖書に記される、絶対に崩れない物の譬えとされる“ジェリコの壁”を崩壊に導く、最後の喇叭のときになるのかもしれない。

偶然と呼ぶにはあまりに奇遇な天体サイクルの一致。本稿をもって未来を予見したと言うつもりはない。しかし何も知らないままその日を迎えるよりも、何が来るか分からなくとも、備えと心の準備をしておくことが有用であることは、地震に対する備えと同じことである。来たる7回目のカーディナルスクエアは、今までとは違うとだけ憶えておいて、予期せぬ危機に備えていただければ幸甚である。

1月から3月の米国株式市場予想

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年明けから先進主要国の株価は乱調、NYダウ工業株価は6日には年初から400ドル超の下落を付ける展開となった。先週末は米雇用統計結果からの思惑で、戻り売りに沈んだ。FRBが量的緩和政策の出口戦略である利上げに踏み切る要件の一つである、労働者の実質賃金の伸びが思いの外弱かったことが理由だ。米経済はまだしっかりとした回復基調にあると言えない状況なのだろう。

さて筆者は昨秋の日蝕成立のタイミングで、株価サイクルについての研究の一端を記事としてブログにアップした(「6年間の株価サイクルは終了へ、日銀金融緩和第2弾発動」)。日蝕を基準点にしたサイクル分析の可能性に着目したものだが、新しいサイクルが出現したかどうか見極めるために、とりあえず様子見していた。そんな中12月および1月で特徴的な下落シーンが訪れたことで、10月の日蝕から新しいサイクルが始まったことがおおむね確認できた。そこで今回は当面の1月から3月までの予想を公開することとした。

◆「ワクシングスクエア」で上昇する株価◆

その前に、株価サイクルと占星術による天体位相との関係について分かってきたことを述べていこう。金融占星術の分野では、いわゆる数学的な価格のサイクル論に加え、特徴的な天体位相が成立する「重要変化日」を組み合わせることで、株価やその他の金融市場の動向を予測している。その意味では占星術(アストロロジー)オンリーの予想ではない。

サイクル論の分野を占星術で論述できないだろうか──。筆者はマンデーン占星術の立場からその必要性を感じ、昨年秋から研究していたが、この方面においてもある程度解析できる見通しが立ってきた。鍵は木星以遠天体が形成する「ワクシングスクエア」である。ワクシングスクエアとは、ある2天体の合が成立してから、公転速度の速い天体が、遅い天体に対して90度の角度(スクエア)を形成する天体位相を指す。金融占星術では、これらの時間帯について、価格上昇の時間帯であると考えられている。

筆者はこの理論に着目して過去の株価を調べた結果、どうやら複数のワクシングスクエアを組み合わせることで、実際に辿った株価曲線を再現できるようだということが分かってきた。この研究はいずれ別の記事にまとめたいと考えている。

その研究をしていくと、リーマンショック以降の2009年からのNYダウ株価の動きは、他とは違う異例なパターンで動いているということが見えてきた。詳しい説明は省くが、リーマンショック以降のNY株価を形成しているのは、土星と冥王星による「ウェイニングスクエア」であると考えるなら、うまく辻褄が合うのである。

ウェイニングスクエアとは、ある2天体のうち、速度の速い天体が遅い天体を進行方向に見てスクエアを形成した後、合に向かって進む時間帯をいう。一般にこれは株価下落の時間帯であると考えられている。しかしある処理をすると、株価上昇に適した曲線が現れたのだ。2天体の角度差をラジアン化し、正弦曲線(sinθ)でマッチングを調べていたところ、これを余弦曲線(cosθ)に変換すると、土星-冥王星のコサインウェーブが、2009年から上昇基調を続けているNYダウ株価曲線に相似することが分かったのである。

この説が正しいなら、NYダウ株価は土星-冥王星が合となる2020年までは、伸び率は減少していくものの、下落基調には転換しないということになる。

土星-冥王星のコサインウェーブが2020年まで下落しないとはいっても、この曲線が生きているということは異例であることは疑いようもない。これはいわばFRBが非伝統的手法という言葉で表現しているように、量的緩和から出口戦略完了までのロードマップに合わせた人工的な相場である証明となるのかもしれない。

◆1月1年法で見る2014年10月の日蝕図◆

さて、理想的な株価曲線があぶり出されたところで、それに所々深い堀込みを作るような株価下落の局面が訪れることに注目する。これが天体位相によるタイミングと一致すれば、占星学による株価予想のパラメータは全て揃うことになる。

その株価原図の候補に、昨年10月の日蝕図が当てはまることがわかった。使用する進行図は、「1月1年法」という異例のプログレス図。ひと月の進行を1年として見る方法で、滅多に使われない。この図が当てはまるということは、当該日蝕図が比較的短期の支配で終了する可能性があることを示唆している。

余談だが、数理的サイクル論ではボトムに始まりボトムに終わるとされる。2009年2月から始まった長期サイクルは、2014年10月時点ではボトムを見ていないので、数理的にはサイクル終了と呼べない状態だった。だが10月の日蝕から始まる短期サイクルは、ボトムに向かうトレンドを形成し、本格的な調整に入る可能性がある。

それでは以下にプログレスによるタイムラインを掲載する。
日蝕図は、実際の株価タイミングをフィードバックさせ、成立から6時間後のチャートを原図として使用した。対象はNYダウ株価である。

<日蝕図 10/24 12:56>いずれも日本時間。
2014/12/04 P月-P土星合→株価下落
2014/12/17 P月-Pセレス合→株価上昇
2014/12/28 Tヴェスタ-T冥王星合→株価下落
2015/01/06 P月-Nヴェスタ合→株価底打
2015/01/09 P月-Pヴェスタ合→株価下落
2015/01/11 T太陽-Tヴェスタ合→株価底打(予想)→(結果)再下落へ
2015/02/14 P月-N火星合→株価下落(予想)
2015/02/20 P月-P火星合→株価底打(予想)→(予想修正)再下落
2015/03/12 P月-NP冥王星合→株価下落(予想)
2015/03/20 P月-T冥王星合→株価再下落(予想)
--------------------
(1/16追記)
2015/01/20 新月・T天王星-Tサウスノード合→20日までに株価急落のおそれ
--------------------

折しも3月17日には天王星-冥王星の7回目のスクエアが成立する。1月から3月までの流れでこの時期が最も警戒すべき時間帯となる。投資家各位におかれましては、脆弱なポジションはこの期間までに解消しておくことをお勧めしたい。このタイミングで発生する事象如何によっては、今後の流れが大きく変化することがあるということを特に意識していただきたい。

予想に合致しない事象が発生したら、その都度新しい分析をもって修正するつもりである。

2月中旬の地震に向けて備えの強化を

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先日の地震は思いがけないところで発生した。6日午前10時25分ごろ、徳島県南部でマグニチュード(M)5.0の地震が発生。徳島県牟岐町で震度5強を観測した。震源の深さは約10キロ。

今後発生すると言われている、南海トラフ地震につながる可能性のある地域での発震だ。比較的地震の少なかった西日本においても、巨大地震発生の可能性を見据えた対策が急がれる。それを後押しするような地震だった。

天体位相のタイミングは、トランシットの太陽に、1月新月図の水星が合となる日であった。筆者の地震予想(ツイッターにて発信)では、6日を無印で挙げていたが、○印をつけておくべきだった。

トランシットの太陽と水星が合となったのが1月30日、翌31日にISIS(イラクとシリアのイスラーム国)に拘束されていた後藤健二さんが殺害されている。徳島の地震の前日である5日には、和歌山で小学生が通り魔に刺殺されるという事件も発生している。

今期の水星逆行は本邦に少なからぬ影響を与えており、水星に関する地震の警戒も強めに見なければならないだろう。

以前のブログ記事でもお伝えしているが、2月11日夜から水星が順行に転換する。そのタイミングで発生する地震はマグニチュード6以上~6.5級の大きなものになるのではと筆者は予想している。11日前後数日は地震発生の可能性を念頭において行動していただきたい。

◆2月19日前後にも大型地震の可能性◆

また、2月19日新月の天体位相も地震に特徴的な位相をもっており、こちらも大型地震に警戒すべき時間帯となっている。この新月図だが、調べると実は冒頭に紹介した徳島県の地震との不思議な相関関係が導き出された。



地震発生の6日午前10時25分のホロスコープを描くと、冥王星が天頂にあり、さらに被害損失を示す8室の土星が、サインカスプと完全な合となるタイミングで発生している。そして、このイベント発生図と同じアングル(方角)で、次の2月19日新月図が成立するのである。

逆に見ると、次の新月図をトレースした天体位相で徳島の地震が発生しているということで、これは前兆地震の可能性があると判断する。

地震の可能性が強い地域は、冥王星とMCが合となる関東から東北、北海道にかけて。特に北海道は最も可能性の高い地域となる。

だが徳島の地震が前兆だとすると、西日本で発生する可能性も十分に有り得る。紀伊水道から淡路島~兵庫県を貫くエリアでの警戒も必要も見なければならない。

◆2014年9月24日新月図が鍵か◆

徳島の地震をさらに追っていくと、前年9月24日の新月図が浮かび上がった。徳島県から兵庫県にかけてヴェスタがMCと合となっている。ヴェスタはH26年度における最も重要な感受点のひとつだ。

同新月図が成立した3日後の27日、岐阜県と長野県境にある御嶽山が噴火し、登山客57人が死亡している。ヴェスタは特に火山活動にも特徴を示す天体で、今年度は西ノ島をはじめ桜島、御嶽山、阿蘇山と火山活動も顕著になってきている。

2月19日新月図も、トランシットのヴェスタが地震調波による強いピークを示しており、無視できない状態。地震のほかに、火山活動の活発化も懸念される。

ここ1年は大きな地震被害も無い状態が続いているが、突然の大地震に驚くことのないように、特に2月中旬から下旬にかけての地震には、注意して備えていただきたい。

2月~3月の株式市場予想

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前号でお伝えしていた2月中旬からの地震警戒期については、17日8時6分三陸沖M6.9(震度4)、17日13時46分岩手県沖M5.7(震度5強)、20日13時25分三陸沖M6.1(震度3)、21日4時28分浦河沖M5.1(震度3)、21日19時14分三陸沖M5.9(震度2)と、数日のうちに東北沖で大型地震が立て続けに発生するという結果となった。地震については引き続き十分注意してほしい。

さて、当ブログ1月の記事で、1月から3月の米国株式市場の予想を出していたのだが、当初の見通しからズレが目立ってきたので、再分析を試みた。基本チャートは2014年10月24日日蝕図のままとしたが、チャートに独自の金融調波を加えて、ネイタルより調波を優先した分析とした。調波優先の解読方法は、筆者が月毎の地震予想、また事故予想に使用している方法なので、これで地震、事故、金融市場の予想すべてに同一の方法を適用することになった。以下に再分析した結果と予想を挙げる。
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2015/01/11 T太陽-Tヴェスタ→株価下落
2015/01/15 P月-Pヴェスタ→株価底打
2015/02/10 P月-HN3水星→株価上昇
2015/02/24 P月-HN3ノースノード→株価急落(予想)
2015/02/27 P月-P火星合→株価下落(予想)
2015/03/18 P月-P冥王星合→株価下落(予想)
2015/03/26 P月-T冥王星合→株価再下落(予想)
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NYダウは1月に入ってこれまでの緩慢な動きから一転、800ドルもの上下動を繰り返した。理由のひとつは太陽が冥王星とやぎ座で同居したこと、またヴェスタが同居したことが考えられる。メインベルトの準惑星、小惑星はベクトルのはっきりした動きとなりやすい。

水星は1月22日に逆行を開始したが、株価はそれまでの動きを逆方向の時間軸をトレースした形で動いた。水星順行となる2月11日までの中日となる2月2日に、NYダウは17000ドルにタッチして反転上昇となった。水星順行後はこれまでの不安定な値動きから一転、安定上昇傾向となっている。

2月10日にはP月が調波水星の影響を受け、週明けの日経平均株価は320円も上昇し、17900円台を付けた。目下水星の勢いを受けて18000円台を安定上昇中である。

2月の後半からはクリティカルな天体位相が続く。2月の第4週には思わぬ急落に警戒が必要だ。特に3月はカーディナルクライマックスの最終局面と重なり、重大な金融危機の局面に見舞われる可能性もある。これらの時期は、鉄板の“下がったら買う”法則が効かない可能性があることに十分留意すべきだと判断する。

オルクス─呪縛から人類を解放する“裏冥王星”

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オルクス (90482 Orcus) とは、2004年2月17日に太陽系外縁天体として発見され、11月22日に命名された冥王星族の小惑星だ。占星学的にはまだ明瞭な意味が与えられてはいない。オルクスはエトルリア神話とローマ神話の死神であり、またギリシア神話のハーデース(ローマ神話のプルートー)と同一視されている(wikipedia)。

オルクスの存在が気になったのは、あるクライアントのチャート解読に必要だったからだが、このオルクスという天体を調べると、学術的に興味深い性質をもっていることがわかり、考察を進めたいと考えたからだ。

オルクスは冥王星より少し小さいものの、ほぼ同じ軌道サイズ、軌道周期(年)、および軌道傾斜を持っており、しかも軌道面の向きは、冥王星と対称に反対の方向に傾いているのである。



*冥王星の軌道周期= 248.03年
*オルクス軌道周期= 247.51年
冥王星とオルクスの軌道はともに海王星と3:2の軌道共鳴の関係にあり、両者とも海王星の軌道と交差する。

上図はNASAジェット推進研究所によるものだが、こうして見ると、オルクスは海王星軌道を中心として、冥王星と対称の位置に軌道をとっている、3体共鳴の強い関係性をもって存在していることがわかる。これは命名通り、もう一人の冥府の王が現れたようなものだ。このことから、オルクスが占星学にとっても冥王星と海王星の関係性に重大な影響を与える、無視できない存在であると認識しなければならないと考える。

◆オルクスの意味を海王星から探る◆

オルクスが海王星、冥王星と3体共鳴の関係にあることがわかった。冥王星が今や準惑星の地位に降格させられたからといって、歴史的にふりかえって冥王星ほど驚異的な力を時代に放り込む天体は他には無い。このことは、冥王星が海王星と合となったときに証明される。それは1893年に起こった。

*1893年5月 海王星-冥王星 ふたご10度合

この年、アメリカで“当時までアメリカ合衆国が経験した最悪の経済不況”(wikipedia)となった「1893金融恐慌」が起こった。その後1907年恐慌、1914年第一次世界大戦、1929年世界恐慌、1939年第二次世界大戦~1945年原爆投下と冥王星的事象が怒濤のように連続する。冥王星はこの期間、1930年に発見されている。

個人においては現代人は誰もが20代のどこかで出生の海王星と経過の冥王星が合になるが、このとき社会的な躓きや、大きな負債や損失を被る場合がある。

冥王星が海王星と合となったときに最も特徴的なピークが出現するなら、オルクスが海王星と合となったときも、同じように特徴的なピークが出現するはずである。直近では1765年に成立している。

*1765年12月 海王星-オルクス おとめ03度合

歴史を繙くと、イギリスがアメリカ植民地に対して印紙税を徴収する印紙法がこの年成立。これが当時のアメリカ人の反発を招き、10年後のアメリカ独立戦争のきっかけとなった。またこの年、蒸気船を実用化したロバート・フルトンが誕生している。

*1858年2月 海王星-オルクス いて28度スクエア

海王星とオルクスがスクエアを形成した2年後、E.リンカーンがアメリカ大統領に就任。奴隷制をめぐって1861年に南北戦争が勃発した。翌年リンカーン大統領は「奴隷解放宣言」を発し、1863年、“独立宣言、合衆国憲法と並んで、アメリカ史に特別な位置を占める演説”(wikipedia)となった、ゲティスバーグ演説が行われた。

こうして見ると、海王星とオルクスが強い緊張関係を成立させるとき、特に米国で革命的な社会的刷新が行われている。海王星-オルクス合ではイギリス連邦による帝国主義的支配からの自由の獲得、またフルトンの蒸気船に代表される動力の機械化は、人類文明の重荷であった肉体労働からの解放を実現した。

そして海王星-オルクススクエアでは、奴隷解放宣言が行われ、人が物として支配される形態を維持してきた、これまでの人類文明の姿が刷新されることとなったのである。

20世紀のアメリカの国家としての在り方は、核と軍事力そして世界経済による支配が前面に押し出されているが、アメリカのこうした冥王星的な性質ではなく、もう一つの冥王星であるオルクスこそ、“自由の国アメリカ”を象徴するにふさわしい天体と認識できる可能性が高くなってきた。

さらに考察を進めていくと、1964年公民権法を成立させるきっかけとなった、あのマルチン・ルーサー・キング牧師の「私には夢がある」というワシントンDCでの演説が行われた1963年8月28日、天空では海王星-オルクスが完全なトラインを形成していたのである。

*1963年8月28日 海王星-オルクス さそり13度-かに13度トライン

しかもこの日、太陽はおとめ4度にあった。これは1765年に海王星-オルクスが合となった位置とほぼ符合しており、キング牧師の演説はアメリカ独立の精神をトレースするものとなったのである。

もはや疑う余地は無いだろう。冥王星が負債と強権の天体なら、オルクスは冥王星が人類にかけた呪縛を解放する天体である。海王星が人類の精神の在り方を表すなら、冥王星とオルクスが海王星に対して緊張と解放を相互に織り成すことによって人類の精神的な進化が促される、それがこれら3つの共鳴天体がもつ占星学的な働きなのである。

◆オルクス-海王星のアスペクトが再び成立◆

前回オルクスと海王星が合となった位置であるおとめ3度を、オルクスは2012年に回帰した。1765年から1公転したのである。そして、この前2011年5月には、海王星-オルクスのオポジションが成立していたのである。

*2011年5月 海王星-オルクス うお0度-おとめ0度オポジション

21世紀にあって、軍事力や経済力による強権、また様々な因習的な呪縛も続いているが、混迷している世界の本当の対立軸はどこにあるのか、おそらくこれから明瞭になってくることだろう。遅くとも2020年までには、新たな“自由を獲得する”戦いが始まるのだと考える。このムーブメントが、本当に虐げられている人々を解放するものとなることを切に願うものである。

〈参考文献〉
http://www.lunarplanner.com/asteroids-dwarfplanets/Orcus-Pluto.html
http://aboutusa.japan.usembassy.gov/j/jusaj-majordocs-king.html


ネパール大地震

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4月25日午前11時56分(現地NST)、カトマンズ北西約77キロの地点でマグニチュード7.8の地震が発生した。この大地震により首都カトマンズを中心に広い範囲で家屋が倒壊し、死者は7300人を越え、負傷者は1万5000人にのぼった。またエベレスト登山のベースキャンプ近くで大規模な雪崩が発生し18人が死亡、他のキャンプ地でも100人近い登山客が取り残された。インド、中国、バングラデシュでも死者が発生している。

まず大地震で亡くなられた方々に哀悼を表します。この地震の占星学的分析は、2015年春分図により土星が天頂に当たるチベット、ヒマラヤ、インド地域で発震したと考える。春分図では、土星は冥王星、海王星に次いで強い地震感受点として働くと筆者は見ている。筆者は年間地震予想地域としてツイッターで以下のリストを流していたが、地震発生についての詳細な分析は出来ていなかった。

[2015年春分図による年間地震警戒地域]
冥王星=沖縄~南西諸島~台湾、フィリピン、バンダ海(インドネシア)
海王星=フィジー、トンガ
天王星=トルコ、ウクライナ
土星=チベット、イタリア

大元の地震原図となる新月図は、5年も前の2010年2月14日のものだ。以下の図は中心から、2010年2月のカトマンズ新月図、同進行図、2015年カトマンズ春分図、地震発生図の順となっている。
2010年2月の新月図ではネパールの天頂に冥王星が位置し、地震原図が成立。進行の月がジュノーと合となった2015年4月が発生時期のターゲットとなった。地震発生時のASCはジュノーと合となる時間帯であった。



2010年2月14日の新月図は、2012年8月8日に進行図の月が同天王星を通過しているが、このときは、同新月図の冥王星が天頂に位置するチベットで8/12にM6.2、海王星および太陽-月が天頂に位置するオホーツク海で8/14にM7.7、冥王星が天底に位置するエルサルバドルで8/27にM7.3、海王星がASCと合となるイランで8/11にM6.4、土星が天底に位置するニュージーランドで7/3にM6.3などが発生している。またインドネシアや太平洋プレート西側の諸島でもM6級が多数地震が発生している。

蓋然的に以上にあげた地域では1~2ヶ月間警戒しておく必要があるだろう。日本地域ではオホーツク海に面する北海道方面に注視したい。地滑りの発生した羅臼ではスロースリップが発生している可能性もありそうだ。4/23にはネパールの180度裏側(当該新月図の冥王星天底)に位置する中米コスタリカでトゥリアルバ火山が噴火し、サンホセの空港が火山灰の影響で閉鎖された。

今回の地震が5年前の新月図を原図となったことに少々驚いたが、おそらく理論上は進行の月が太陽から90度角のスクエアに至る7年数ヶ月まで有効だと考えるべきと認識を新たにした。

口永良部島噴火、そして小笠原沖巨大地震

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5月29日、鹿児島県の口永良部島の新岳で爆発的な噴火が発生した。上空に噴き上げられた噴煙は9千メートル上空にまで達し、火砕流も発生した。気象庁は噴火警報を発表、噴火警戒レベルは最高の5が出され、避難勧告が発令された。島民141人は隣の屋久島へ避難した。
http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/volcano/509/20150529100700.html

続いて翌30日午後8時23分、小笠原諸島西方沖(北緯27.9度、東経140.8度)の深さ590kmでマグニチュード8.5の地震が発生。東京都小笠原村で震度5強を観測したほか、異常震域で神奈川県二宮町で震度5強、埼玉県春日部市、鴻巣市、宮代町で震度5弱を観測。関東一円で震度4~3、また全国の地震計でも震度1~2を計測した。津波は観測されていない。
(改定値ではマグニチュード8.1、震源の深さは682kmとなっている。)
http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/20150530202422.html

この地震で、東海道、東北新幹線や関東の主な鉄道で運転の見合わせや大幅な遅れが相次いだ。またエレベーターの緊急停止で閉じ込めが多数発生。また転んで足の骨を折るなど12人がけがをした。


◆5月18日の新月を境に異変◆

5月の新月は、水星逆行開始の19日未明の直前に成立した。これは水星の「留」の状態が新月図に刻印されることを示す。水星の留は占星術としては物事の激変、予期せぬ変化を呼び起こすことがある重要なイベントだ。このことを改めて警戒させられたのは、水星逆行開始と同時に千葉県で謎の爆発音(空振?)が発生したことがきっかけだ。

21:02 - 2015年5月19日--------------------------------
【水星逆行?】これは実に奇妙な事象だ。国立天文台のサイトで調べた水星逆行開始時はAM02:08だが、爆発音のタイミングはこれにほぼ完全にシンクロしている。RT 千葉で爆発音-浦安 市川 船橋 習志野 四街道 葛飾区など湾岸地域 http://breaking-news.jp/2015/05/19/019444 …
https://twitter.com/pneuma_2007/status/600632546330705921
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この後22日には奄美大島近海でM5.1の地震が発生、同島で震度5弱を観測した。
http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/20150522222850.html

続いて25日には埼玉県北部を中心としてM5.6(最大震度5弱)の地震が発生。
http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/20150525142820.html
30日午前1時6分には、茨城県南部で最大震度4の地震を観測した。

5月新月図は予想通り、予期せぬ地震の発生が実現しやすい環境にあることを示していると見て、筆者は5月の地震予想の中で最も警戒すべき日を示していた5月31日付近を改めて詳細に分析、ツイッターで臨時の警戒情報を告知した。

22:41 - 2015年5月27日--------------------------------
【地震予想(臨時)】5月31日(日)頃に大型地震発生を予想しています。予想される地震はパプアニューギニアM7.5前後。並列して房総、福島沖など関東地方で震度5前後の揺れの可能性もあります。ピークは5/31 13:47。30日から6/2頃までは特に地震に備えて注意してください。
https://twitter.com/pneuma_2007/status/603556530185601025
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この後、5/29に口永良部島噴火、5/30に小笠原諸島西方沖地震が発生したのは先に記したとおりである。


◆口永良部島噴火のホロスコープ分析◆

口永良部島の噴火は5月29日午前9時59分。位置は北緯30度28分、東経130度11分。噴火の原図となった新月図は、2007年11月10日のものであることが分かった。口永良部島の噴火は、実に7年半もの間エネルギーを溜め込んでいたのである。ホロスコープは4重円の内円から、2007/11/10新月図、第2円は同進行図、第3円は本年春分図、第4円はイベント発生図となっている。



まず2007年11月の口永良部島新月図ICと天王星が合となっているのに気付く。同図が九州および南西諸島での地殻変動を示していることがわかる。第2円では、発震または噴火のタイミングを示す進行の月が同海王星と合。これは本年5月下旬にトリガーが控えていることを示す。また進行図の金星が第3円の春分図ノースノードと合を成立。これもタイミングを示している。第4円のイベント発生図では、春分図の金星に発生時のMCが合となった。また発生時DSCにセレスが合。これらは爆発の瞬間を時間的に捕らえている。

爆発の威力の強さは2007新月図土星に本年春分図の海王星がオポジションとなり、非常に強い噴火エネルギーがあったことを示している。

今後の口之永良部島の火山活動はホロスコープのチャート的には要注意だ。しかし2007年の新月図は時間的に寿命を迎えていると考えられ、今回の噴火でエネルギーを出し尽くして終息に向かうであろうと筆者は考えている。


◆小笠原諸島西方沖地震のホロスコープ◆

当初予想ではパプアニューギニア方面で大型地震が起こり、また前震となった関東地方の地震を折り込んで、近いタイミングで関東方面でM5級の地震が別々に起こることを想定していた。しかし何と一つの地震でその両方を満たす巨大地震が小笠原諸島で発生するとは、全くの想定外であった。

小笠原諸島方面は関連する新月図が非常に多く存在し、取捨選択に迷ったが、当初選択しておいた2013年4月10日新月図を地震原図と判断した。この新月図の成立した2013年4月には、銚子沖M5.0、茨城沖M5.4、福島沖M5.3、伊豆諸島M6.1などが発生している。

4重円の第1円は2013年4月10日新月図、第2円は同進行図、第3円は本年春分図、第4円はイベント発生図である。



まず第1円だが、位置情報としては4室ジュノーが対応しているがタイトではない。しかし第3円の本年春分図ジュノーと新月図MCが合であることから、位置対応は適合していると判断する。第2円のプログレス月は表示は無いがサウスノードと合(ノースノードと衝)で、イベント発生のタイミングを示している。また新月図の天王星が本年春分図ノースノードと衝(サウスノードと合)を形成し、大型地震の発生を示唆している。第4円のイベント発生図では、天王星が現地ICと合となったタイミングで発震したことを表している。

今後の小笠原諸島付近の地震予想は複雑さを極める。同海域に関連すると思われる新月図は多く存在し、今後も引き続き注意してほしいと言わざるを得ない。その中でも最も強く影響を与えていると思われるのが、本年3月20日に成立した新月図だ。こちらは5月のタイミングは外れているが、ICに冥王星が緩い合で、こちらの方が位置情報を強く示している。予想は今後適時お知らせする予定だ。

◆春分図とセレスのグランドトライン◆

口永良部島と小笠原諸島西方沖のホロスコープで、セレスが重要な位置にあることに気づかれるかもしれない。セレスは本年日本春分図ではMCとタイトな合であり、日本にとって特に重要な位相を形成する天体である。セレスは水星に次いで本邦の地理的経済的性質に合致した天体で、2015年度中に日本は経済的に突出したピークを経験するはずである。同時にそれが天井を打つことを示す天体位相となるだろうと筆者は判断する。

5月末の天体位相は太陽-水星の合にセレスがタイトなトライン、またそれらがノースノードと組んでグランドトラインを形成した。日経平均株価は5月28日に2万655円と年初来最高値を更新し、また同日ドル円は12年半ぶりという1ドル124円46銭の安値をつけた。このような上昇機運のピークが示現した翌日に口永良部島の噴火、そして翌々日には地下682kmという史上最深部での巨大地震が起こり、日本列島が隅々にわたって震動したのである。

今後日本市場はさらなる上昇指向を示すかもしれないが、そのときは今回に勝る火山活動や地震がその背後に迫っている兆しとして捉え、突然の災害に対していつでも行動できるように備えていただきたいと考えている。



2015年11月、金融市場に大型デフォルトの恐れ

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7月8日、中国の株式市場では上海総合株価指数が前日比5.9%の下落となり、それに呼応して日経平均株価も急落、2万円の大台を割り込んだ。上海総合指数は先月12日に7年5ヶ月ぶりの高値をつけたもののバブル崩壊への警戒感が強まり、3週間で約32%もの大幅な下落となった。また国営メディアによると、一時上場企業の半数にあたる1430社の株式売買が停止した。

中国当局はバブル崩壊の懸念を払拭するため6月27日には1年物貸出基準金利を0.25%引き下げ、4.85%とし、また同時に金融機関の預金準備比率も引き下げた。しかし市場は当局が後手に回っているとみて、株価はさらに売り込まれるという結果となった。

上海株の現在の水準は、実体経済を上回るバブルだとして、さらなる下落の可能性を指摘する声もある。個人投資家が半分以上を占めるとされる上海市場は、信用取引での取引が破綻すれば一気に暴落する可能性もある。


◆ギリシャより危険な中国のバブル崩壊◆

6月から7月にかけて世界の主要な関心事であった、ギリシャのデフォルト回避が実現するか否かというニュースの陰で、中国のバブル崩壊という、より大きな懸念材料が頭をもたげてきた。そもそもギリシャにはEU、IMFなど支援環境が整っており、即デフォルトに放り込まれる結果は考えにくい状況だった。しかし中国のバブル崩壊となると、世界の金融市場に与える影響は計り知れないものがある。

6月16日の上海株式市場における新月図では、土星が上海MCにさそり29度で完全な合であった。先に書いたように6月12日に年初来最高値を付けたあと、上海総合株価指数は急落の一途を辿ったが、これは新月の土星がバブル退治に強力な影響力を発揮したと考えることができる。



7月16日の新月では、NY株式市場のMCがいて2度に位置し、土星と僅か4度差の合となる。上海ほどの下落ではなくとも、7月後半からはNY株価も急落のおそれがあるので注意してほしい。


◆7月8日の急落は、来たるべき大型破局の前兆となる◆

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NY証券取引所、技術障害で全銘柄が取引停止 約3時間後に復旧
[ニューヨーク 8日 ロイター] - インターコンチネンタル取引所のニューヨーク証券取引所(NYSE)は8日米東部時間午前11時半(日本時間9日午前0時半)頃、技術的な障害の発生に伴いすべての銘柄の取引が停止した。(ロイター)
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筆者は3月に成立したカーディナルクライマックス最後のアスペクトの効果を見極めるため、金融市場の予測はしばらく静観を決め込んでいた。しかしこのたびの7月8日周辺の金融市場のパニック的事象の発生で、現在の金融市場の波動が占星学的にどのような位置にリンクしているかが明瞭になった。現在の金融市場の動きは、3月20日に成立した日蝕の影響下にあることが解ったのである。

以前の記事で、筆者は昨年10月に成立した日蝕図の金融予測を行い、5年間にわたって株価上昇を支えてきた2009年1月26日日蝕図の影響が終了し、2014年10月24日日蝕図の新しいサイクルが始まったことを解説した。このサイクルは結果持続期間が短く、次に成立した2015年3月20日日蝕図のサイクルに切り替わっていたのである。



本年3月20日成立の日蝕図では、7月にプログレスの月がおひつじ4度に位置し、これにトランシットのサウスノードが同4度で合となった。このタイミングで発生した金融市場の急落は、それが3月20日日蝕の影響で発生したことを示し、同時にこの日蝕図が示す象意が、金融市場における緊急事態を表示しているものと判断することができるのである。

日蝕図の内包する象意がどのようなものか知るには、P月とTノードの合のタイミングで起こる事象を見れば、その本質を垣間見ることが出来る。今回で言うなら、ギリシャのデフォルト騒動、中国のバブル崩壊、そして上海指数が急落した翌日の、NY証券取引所の謎の取引停止…。これらの事象はこれから起こる出来事の予兆として見なければならない。

月が予兆なら、本番は太陽である。Tサウスノードが日蝕の太陽と合となるのは、2014年11月12日午前9時24分である。この日前後数日以内に、7月8日前後に起こった金融市場のパニック的動きの「本番」となるような事象が発生する可能性が高いと判断する。


◆3月20日日蝕のキーワードは”デフォルト”◆

3月20日日蝕図はカーディナルクライマックス最後の位相成立の期間に成立した日蝕図で、その力を最大限内包しているという可能性が高い。土星、天王星、冥王星で形作られるこの位相は、歴史的にドラスティックな影響力を与えることで知られるが、その事象発生のトリガーとなるのは、太陽が絡んだ日蝕図や新月図に示されるタイミングであることが多い。

つまりこれまでの数年間のアスペクト成立で、大した影響を与えていないように見えたカーディナルクライマックスの位相も、その力をほぼ完全に温存したまま、その発動を日蝕図に託した状況にあると見る必要があろう。今年後半にカーディナルクライマックスの象意がまとめて一気に示現する可能性もあるのである。

一体何が起ころうとしているのか。3月20日に成立した日蝕図は、春分の1日前ということで、太陽が春分点と合となるうお29.45度に位置している。春分点はすべての物事の始まりと終わりが励起する、占星学上全ての基準となる原点である。ここに“封印を解く”月のノードが重なるということは、すでにある物事やシステムが、一旦リセットボタンを押されるような事態が可能性として示される。

金融でいうなら、ギリシャ一国のデフォルトなどでは収まらない、世界の金融機関が一斉に取引停止するような最悪の事態も想定の範疇に見ておく必要があろう。参考例としては1997年のアジア金融危機が挙げられるが、もし中国に本格的なバブル崩壊が発生すれば、18年前の比ではないことは容易に想像できる。

株価急落であれば空売りを仕掛ければよいと見る向きもあろうが、先日のNY市場取引停止の如く、緊急事態に陥った金融市場が機能を停止する可能性は十分ある。知らぬ間に口座残金が消滅し、出金もできないというような最悪の事態には巻き込まれたくないものである。


◆日本では火山、地震の前兆もあり◆

月のノードとサインカスプの合というのは、金融以外にも極端な影響を与える。2004年のインド洋大津波ではおうし0度に合、東日本大震災では、ノードがやぎ0度を少し過ぎたところで発生した。次に来るおひつじ0度の合は、これらに匹敵するような巨大な経済的損失があると考えてもおかしくない状況だ。また今回の特徴は小惑星ヴェスタがさらにこの合に加わる。ヴェスタは火山活動を示すとともに、経済的損失や負債の発生を暗示しているのである。

地震の予想は頁を新たにしたいが、これからの天体スケジュールを以下に掲載する。

2015年7月12日 日蝕図P月-TSノード合、日蝕図PSノード-Tヴェスタ合
         8~9日、上海市場、日本市場で株価急落、12日、メキシコ、コリマ火山が噴火。
2015年9月11日 日蝕図PSノード-TヴェスタR合
2015年9月23日 日蝕図P月-TヴェスタR合
2015年10月21日 TSノード-TヴェスタR合
2015年10月25日 TヴェスタR-日蝕図P太陽、春分点と合(うおイングレス)
2015年10月29日 日蝕図N太陽-TヴェスタR合
2015年11月11日 日蝕図P太陽-TSノード合
2015年11月12日 TSノード-春分点と合(うおイングレス)※サイクルのピーク
2015年11月15日 日蝕図N太陽-TSノード合 ※サイクルのピーク
2015年11月25日 Tヴェスタ-TSノード合
2015年11月29日 日蝕図P月-PSノード合 ※サイクルのピーク
2015年11月29日 日蝕図N太陽-TSヴェスタ合
2015年12月4日 Tヴェスタ-春分点と合(おひつじイングレス)
2015年12月5日 日蝕図P太陽-Tヴェスタ合
2016年1月14日 日蝕図PSノード-Tヴェスタ合
2016年1月20日 日蝕図P月-Tヴェスタ合
2016年1月31日 日蝕図P天王星-Tヴェスタ合
2016年2月4日 T天王星-Tヴェスタ合

※印にサイクルのピークと付いている期日が最重要警戒日となる。ここに挙げられた日の前後では、株価の急落など金融市場の異変が示現する可能性がある。9月からの相場の変動には要注意だ。

また見ての通り、タイミングを示す天体として、ヴェスタが常に先行して位相を形成している。このことから、事象の発生に先立って火山活動の活発化が見られると予想する。

3月20日日蝕図は日本においては天底に冥王星が位置し、東日本地域で特に地震や火山の活動が活発になると予想される。5月28日には日経平均株価が年初来最高値をつけたが、翌日口永良部島が噴火し、翌々日には八丈島西方でマグニチュード8の地震が発生した。今年のサイクルは、金融市場の天底と火山、地震活動がリンクしている。

箱根山では6月末から7月始めにかけて小規模な噴火が発生し、7月8日には新たに出来た噴気孔が「火口」として気象庁に認定されたが、このタイミングで上海および日経平均の株価急落が起こっているのである。

本邦の火山活動に目立った動きが発生したら、金融市場の思わぬ急変の前兆として捉えていただければ、リスクを回避できる目安のひとつとなるだろう。


7月12日コリマ火山噴火の様子

日蝕図によるクリティカル・エリアの見方

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前回の金融予測で取り上げた2015年3月20日の日蝕図についての補足。
日蝕図において特に重要イベントが発生しそうなエリアを選定することは可能だ。以下はNASAによる日蝕図解説図に、筆者が赤い線と色を塗ったものである。

ロシアから中東にかけてを通る赤線は、日蝕最大時刻に太陽が南中する地域。大西洋と中国にかかる大円を通る赤線は、同時刻に太陽が水平線にかかっているエリアである。占星学による日蝕図の取り扱いは、日蝕の蝕影が通る地域より、太陽が南中また上昇、下降するエリアが優先される。



こうしてみると、直近の世界情勢で最も危険な地域が、同日蝕図で南中となった東経37度前後の地域に集中していることがわかる。この大円を通るエリアに、モスクワ、クリミア半島、ISに支配されているシリア、イラク地域、イエメンが位置していることをみれば一目瞭然だ。

また太陽の上昇点、下降点を結ぶ大円には、中国沿岸部、先般株価急落のあった上海市場もこのエリアに入る。また中国による違法構築物建造中の南沙諸島もかかってくる。

大西洋においては少し範囲を広くすれば、これはよいニュースだが最近米国と国交を回復したキューバがあてはまりそうだ。またそこまで拡げれば、ニューヨークもエリアに入る。忘れてはならない、7月にデフォルトしたプエルトリコもこのエリアだ。

つまり、世界の大国であるロシア、中国、アメリカの主要都市および中東の火薬庫が、同日蝕図のクリティカル・エリアとなっていることが、この日蝕図の特徴だ。同図がトリガーとなってイベントが発生するとき、このエリアにかかっている都市が震源となって、世界を揺り動かすと予想される。地域が地域だけに、金融破綻や戦争などの重大事象となる可能性が、他の日蝕図に比して高いといわざるをえないのである。

関東東北大水害で出現した線状降水帯とプレート活動

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9月9日に本州中部を北上した台風18号によって発生した雨雲は、太平洋を北上してきた台風17号による湿った大気とぶつかって巨大化し、栃木県日光市では降り始めからの雨量が600ミリを超えるなど、過去にない豪雨となった。10日には茨城県常総市で鬼怒川の堤防が決壊、約32平方キロもの広範囲が浸水、住宅約6500棟が被害を受けた。翌11日には、宮城県の渋井川が決壊。執筆時点で死者4人、行方不明者15人となっている。

関東東北地方に大規模な豪雨をもたらした雨雲は、南の方から連続的に積乱雲が発生し一直線に並ぶ、「線状降水帯」と呼ばれている。この現象は昨年8月にも広島で出現し、大規模な土砂崩れが発生した。

◆台風18号の進路と重なるプレート境界◆

台風18号の予想進路は、伊勢湾から北陸方面へ北北西方向に抜けるという、珍しいものだった。筆者はこれを見て、「ユーラシアプレートと北米プレートの境界の沈み込み帯に重なるな」と思い、ツイートもしていたのだが、これがどのような結果をもたらすのかについては思い至らなかった。(https://twitter.com/pneuma_2007/status/640898942469718016
台風18号は気象庁の予報通りの進路を通過したが、これは偶然にも、ユーラシアプレートと北米プレート境界の地下300km以下の沈み込み帯に沿った進路であった。(下図紫色の航跡図:図版は最下部に設置)

結果は、台風18号の進路周辺での風雨は限定的で被害には至らなかったが、台風から遠く離れた関東東北地方で予想もしなかった大規模豪雨災害が発生した。これは東日本の太平洋上にあった台風17号の気圧の谷間に挟まれてできた線状降水帯によるものだが、筆者はこれを見て、不思議とこれと似たような地震があったことを思い出した。

それは、2007年7月16日に発生した、京都府沖M6.6地震だ。この日は新潟県中越沖地震が発生した日であり、まさに同地震の余震が頻発していた時間帯のことで、誰も殆ど記憶にとどめていない地震だと思われる。(http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/20070716231800.html


この地震は京都府沖の日本海、深さ約370kmの深発地震だったが、震源に近い西日本では揺れが検知されず、関東甲信越から東北、北海道にかけて震度3~4の揺れが広範囲に観測された。いわゆる「異常震域」と呼ばれる地震だ。

筆者が見て、「これはユーラシアプレートと北米プレート境界の地下300km以下の沈み込み帯に重なる進路だな」と思った台風の被害が、奇しくも日本海深さ300kmを震源とするM6級地震の被害地域をトレースするように、同じように関東東北地方での災害となったのである。

このことから、台風18号の進路は、ユーラシアプレートと北米プレート境界の地下300kmにおけるプレート活動と、何らかの関係があったのではないだろうかと思わされたのである。ユーラシアプレートと北米プレートの沈み込みの形状から、西日本が震源の地下200kmより深い深発地震のゆれは、西日本のプレートでは揺れが通らず、関東東北地方で初めて揺れが地表に到達する。このメカニズムが働き、台風18号と地下300kmのプレート活動の何らかの電磁気的な活動が、プレートの境目を通過して、関東東北地方に強力な線状降水帯の発生を増幅することを支援したのではないだろうか。

◆小笠原諸島西方沖地震の異常震域とも重なる◆

さらに今回の線状降水帯においては、フィリピン海プレートと太平洋プレートの境界の沈み込み帯(図版の濃いオレンジの線)にも関連が深い地域であった。5月30日に発生した小笠原諸島西方沖M7.8地震では、震源の深さが590kmで、揺れは埼玉の震度5弱を中心に、関東甲信越の広い範囲で震度4~3を観測する異常震域の地震だったが、これはフィリピン海プレートと太平洋プレートの沈み込み帯の切れ目が、埼玉県付近となっていることが関係するだろう。

線状降水帯はこのプレート沈み込み帯に沿って、特に切れ目の埼玉以北の北関東から東北にかけて顕著に発達し豪雨をもたらした。プレート沈み込み帯の切れ目から先に伸びた直線方向は、地上で豪雨や竜巻が発生しやすい要因を持っているのかもしれない。

◆昨年の広島土砂災害も、プレート境界の切れ目◆

そう考えて参考にする図版を作成していると、昨年同じように線状降水帯が大災害をもたらした、広島土砂災害も同じようなメカニズムが働きやすい位置にあることが分かった。南西諸島から中国地方に伸びる薄いオレンジの線は、ユーラシアプレートとフィリピン海プレート境界の沈み込み帯に当たる部分だ。その切れ目に当たる伊予灘から広島あたりから線状降水帯が発達し、局地的な豪雨をもたらしたのではないかと考えられる。

◆豪雨明けに東京湾で深発地震◆

線状降水帯がようやく消えた12日の早朝、東京湾の深さ70kmを震源とするM5.3の地震が発生、調布市で震度5弱を観測した。このことは、豪雨の期間にフィリピン海プレートと太平洋プレートの沈み込み帯に地震ストレスが溜まっていたことを示すものだ。プレートの沈み込み帯と線状降水帯のあいだに、何らかの関係があるのではという筆者の考えを補強するものとなった。同日発生した浦河沖M5.4(最大震度4)地震も、線状降水帯の北限が重なる地域であった。

◆占星学による豪雨災害の背景◆

図版に引いたピンクと紺の縦線は、春分図におけるそれぞれセレスMC、ジュノーICが重なる地域である。セレスは特に地震や気象に反応する天体であり、台風18号の進路はセレスの波長を強く刺激するコースであった。しかし台風は通ったものの、セレスMC付近に顕著な被害は発生しなかった。このことは、セレスMCはたしかに地下300kmのプレート境界に影響を与えていたが、その影響が示現する地域は、プレート構造に左右されるのだと考えられる。

秋分図では木星-海王星の衝、月-セレスの合など、豪雨災害など、気象異変の表示があった。またTセレスにTセドナがトラインを形成中であった。セドナは水難の相としては最悪の部類に属する。また地震にも関係する。セレス-セドナのトラインは10月末まで有効で、この間豪雨や地震には一定の警戒が必要である。

◆まとめ◆

今回の豪雨災害で学んだことは、台風の進路がプレートの活動と何らかの関係がありそうだと見た場合、そのプレート活動でもっとも影響の現れやすい地域での被害に警戒する必要がありそうだということだ。これは気象、地震の双方に関係してくるのだろう。ここに天体位相を絡めて、予想精度を上げていきたいと思っている。



地震警戒継続中(1)~年内に日本は揺れるか

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筆者は本年10月24日より、ツイッターで国内での地震に警戒するよう呼びかけを始めた。秋の終わりから冬の始めまでにかけて、世界的に地殻活動が活発化する可能性を見通してのことだった。その僅か2日後の10月26日、アフガニスタン、パキスタン国境付近でマグニチュード7.5の地震が発生、279人の死者が出る被害地震となった。11月13日には鹿児島西方沖でのM7地震。幸い被害は無かった。

私が本ブログで記事を書きつつ研究を進めてきたホロスコープ解析による地震占星学は、日々の天体の位相を読むだけでなく、80枚以上の新月図の分析と四季図による発生位置の分析、そして詳細は公表していないが独自の地震調波による分析によって成り立っている。研究手法がおおむね確立されてきたことにより、最近は大型地震の発生が予想日にピタリと当たる事例も出てきた。

しかし発生位置の特定にはまだまだ先が長い。経度を絞ることは従来の占星術の手法でも可能だが、緯度となると、天の黄道に天体を2次元平面に配置するという西洋占星術のシステムの制約により、割り出すことは殆ど不可能であった。但し、今ではこれについても独自研究によって解決が可能となり、四季図で予め危険地域を予想しておくことも、理論的には可能になった。

現在課題となっているのは、「いつ」という時間情報と、「どこで」という位置情報がどのようにつながるのか未だ不明であることだ。可能性をいくつか挙げることはできるが、期日と場所を同時に当てることはまだできない。したがって警戒を告知する際は、国内で発生する可能性を鑑みて備えをしていただくようお願いしている状況である。世界の地震の10%が日本列島に集中しているといわれており、予想警戒日が正しければ、10回にに1回は日本で大型地震が起こる計算となる。

少し長いが、10月後半から地震に関するツイートを時系列に取り出してみる。

【地震予報】10月26日(月)から数日間は、首都圏を中心とした強い地震に備えてください。

— 占星術つぶやきメモ《天体位相調査室》 (@pneuma_2007) 2015, 10月 23

10/26 18:09 アフガニスタン北部でM7.5の地震が発生しました。震源の深さは212km。すでに死者が出ている模様です。 https://t.co/iii3cwKzgR

— 占星術つぶやきメモ《天体位相調査室》 (@pneuma_2007) 2015, 10月 26

11月07日(土)より、日本国内での強い地震に対する備えを強化してください。

— 占星術つぶやきメモ《天体位相調査室》 (@pneuma_2007) 2015, 10月 29

11/7 地震警戒期間に入りました。久々のM6後半発震です。 https://t.co/MSCZaZt4k2

— 占星術つぶやきメモ《天体位相調査室》 (@pneuma_2007) 2015, 11月 7

今日茨城南で揺れたということは、 11/7(土) 予震 11/13(金) 前兆地震(海外大型)警戒 11/18(水)~19(木) 本震警戒 という流れができそうだ。

— 占星術つぶやきメモ《天体位相調査室》 (@pneuma_2007) 2015, 11月 7

対応地震きました。次の日本国内本震の可能性が高くなりました。引き続き警戒ください。 11/14 05:51 薩摩半島西方沖 マグニチュード7.0(最大震度4)震源の深さ10km https://t.co/RGineTIQeG

— 占星術つぶやきメモ《天体位相調査室》 (@pneuma_2007) 2015, 11月 13

地震警戒期間継続中です。国内での強い地震と火山活動に対する備えを強化してください。 11/13(金) 前兆地震(海外大型)に警戒→11/14薩摩西方沖M7.0 11/18(水)~20(金) 東日本~小笠原諸島警戒 11/21(土)~22(日) 近畿~中部地方、東南海警戒

— 占星術つぶやきメモ《天体位相調査室》 (@pneuma_2007) 2015, 11月 15

11/17 16:10頃、ギリシャでM6.5の地震が発生。今のところ被害の報告無し。 いよいよ容赦のない大型地震が連続し始めた。ギリシャの震源域は、11/12新月図海王星ICに合となる地域だった。 pic.twitter.com/2zmnErubtO

— 占星術つぶやきメモ《天体位相調査室》 (@pneuma_2007) 2015, 11月 17

ここ数日の地震は、ギリシャM6.5、ソロモンM7.0、オクラホマM4.7、福島沖M4.8(震度4)など、世界各地で分散発震している。地震のピークは今週いっぱいだが、ピークを過ぎても油断できない。むしろ世界的に地震が静穏化したときが危険。その後一カ所に集中した巨大地震がありうる。

— 占星術つぶやきメモ《天体位相調査室》 (@pneuma_2007) 2015, 11月 19

地震警戒期間継続中です。国内での強い地震と火山活動に対する備えを強化してください。 11/17に関東地方で地鳴り→11/28頃発震警戒 11/18(水)~20(金) 東日本~小笠原諸島警戒 11/21(土)~22(日) 近畿~中部地方、東南海警戒

— 占星術つぶやきメモ《天体位相調査室》 (@pneuma_2007) 2015, 11月 19

地震警戒期間継続中です。国内での強い地震と火山活動に対する備えを強化してください。 11/25(水) 水星-土星=合 11/29(日) 太陽-土星=合 12/3(木) 金星-ジュノー=合 東日本~小笠原諸島方面および、近畿~中部地方、東南海方面にとくに警戒ください。

— 占星術つぶやきメモ《天体位相調査室》 (@pneuma_2007) 2015, 11月 23

【海外で大地震】予想日の25日、ペルー国境でM7超の地震が発生しています。国内ではありませんでしたが、もう暫く注意していきましょう。

— 占星術つぶやきメモ《天体位相調査室》 (@pneuma_2007) 2015, 11月 25

地震警戒期間継続中です。国内での強い地震に対する備えを強化してください。 11/25(水)→ペルー国境M7.6 11/29(日)太陽土星合 12/3(木)金星-ジュノー合 12/5(土)~6(日)ジュノー最終度数域 東日本~小笠原諸島及び近畿~中部地方にとくに警戒ください。

— 占星術つぶやきメモ《天体位相調査室》 (@pneuma_2007) 2015, 11月 27

告知していた期日と対応地震は以下の通り。

10月26日→26日 アフガニスタン北部M7.5

11月7日→7日 チリM6.8、茨城南(栃木で震度4)

11月13日→14日 薩摩半島西方沖M7.0(最大震度4)

11月18日→17日 ギリシャM6.5

  〃  →19日 ソロモン諸島M7.0、福島沖(最大震度4)

11月21日→22日 茨城県沖(最大震度4)

11月25日→25日 ペルー・ブラジル国境M7.6(2連発)

11月29日→28日 根室半島南東沖(最大震度4)

12月3日

12月5~6日

ここまでのところ、M6以上の大型地震の発生日については、かなりの確度でシンクロしている。しかしながら、国内での大型地震は、今のところ薩摩半島西方沖のマグニチュード7.0のみで、このまま沈静化するのかと淡い期待も頭に浮かんだ。

しかし詳細に再検討していくと、やはり全てクリアしたとはまだ言えない状況だ。 長くなるので記事を分割し、次号で予想を立ててくことにする。

 

地震警戒継続中(2)~12月5日前後のリスクに警戒を

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10月24日にツイッターで国内での地震に警戒を呼びかけて既に1ヶ月を過ぎた。その間アフガニスタン~パキスタン、またギリシャで被害地震が発生したほか、ペルー国境付近での巨大地震連発等、1ヶ月という短い期間にかなり集中して大型地震が発生している。本邦でも薩摩半島西方沖M7.0地震が発生したが、被害が出る地震ではなかった。警戒期間をいつまでとすればよいのか。頭を悩ませる事情がいくつかあり、まだリスクが高いと見なさざる得ない状況が続いている。

◆多数の宏観現象が発生する◆

ひとつは11月に入って地震雲、地鳴りなどの宏観現象が目立っていることが挙げられる。
【関東ヤバイ!】18日地鳴り→22日地震!ついに巨大地震がくる?ネットで不安」(秒刊SUNDAY)
巨大地震の前兆?生Twitterで見る!ハッシュタグ 地震雲【#地震雲】」(NAVERまとめ)

紹介の記事はいずれも11月にまとめられたもので、ツイッターなどSNSで多くの情報が寄せられていることがわかる。そしてそれに呼応するように、関東から東北、北海道にかけて太平洋沿岸で最大震度4に達する地震が断続的に発生している。

また、当ブログでもたびたび紹介している、八ヶ岳南麓天文台の串田嘉男氏による地震予測が、11月後半に入って切迫感の強い予想を出されていることも見逃せない。ネットで公開されている地震予測は、ほぼ常に近畿中部地方が警戒域となっているが、予想日に国内で発震がない代わりに、南太平洋方面で巨大地震が予想日前後にたびたび発生している。11月中に出されたレポートNo.106の20日予想は、19日ソロモン諸島M7.0、No107の28日予想は、25日ペルー・ブラジル国境M7.6がタイミングに適合している。

串田氏の予想はまだ切羽詰まった状況が続いており、未だ予断を許さない。

【緊急拡散】串田氏地震予報 11/28 更新されました。
11月27日 7年間継続した前兆が終息!再出現なければ11月30日発生可能性(前兆再出現の場合12月02日±の可能性)◆推定規模M7.8±0.5◆震源域は中部~近畿地方
https://t.co/3gLKVk4DZg

― 占星術つぶやきメモ《天体位相調査室》 (@pneuma_2007) 2015, 11月 27

◆筆者の占星術による地震予想◆

前置きが長くなったが、やっと本題に入る。最近の地震予想について分かったことを全て説明するのは不可能なので、一枚のグラフを作って解説する。グラフの赤い線は、木星による保護力を示している。この保護力に対し、ネイタルと地震調波の間に特定の合が成立したとき、その保護力は減衰する。所々に下方向に向かうピークがそれで、この期間に地震が発生する可能性が高い。



グラフの青い線は天王星の破壊力を示す。こちらは滅多に変動しないが、12月2日を中心としたリスクの高まりが示されている。この時期の前後は巨大地震が発生しやすいか、M6前後の地震でも多くの死傷者が出る被害地震が発生するおそれがある。

そうすると、12月5日以降に顕著なピークが出現していることがわかる。グラフの赤線が青線と交差している期間は、特に被害地震が発生しやすいと考えられる。震源域が国内かどうかは明示できないが、もう暫くリスクの高い時期が続くので、いつ揺れてもいいように備えていただきたい。

次号はホロスコープを使った予想分析をする。


地震警戒継続中(3)~12/13前後首都圏の地震に警戒を

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地震警戒情報として現在告知している警戒日は、12月5日、9日、13日である。このうち5日はインド洋M7.1の発震によって充足した。残りの日も実害なければ良いが、やはり国内が震源域となる可能性がどうしてもぬぐえない。念のため特に首都圏で生活されている方は、帰宅難民となる可能性に備えていただきたい。

◆2015年の日本付近で予想される震源域◆

占星術で主な震源域を定義するベースとなるチャートは春分図である。春分図を基礎として、さらに加えて秋分図、夏至図、冬至図を検討する。以下の地図は2015年度の日本付近で、可能性のある震源域を赤色で示した。経度読み出しは占星学の一般的な用法で比較的容易にできるが、緯度算出は従来の占星学では不可能であり、これは筆者のオリジナルな解析方法を用いている。



経度エリアでは、東北沖アウターライズ地震域や、中部北陸東海エリアがある。但し経度エリアは予想と東西に400km程度ずれるということも珍しくない。九州沖のエリアは11/14薩摩半島西方沖M7.0の震源域を指している。

緯度の北緯36度付近は、10月のアフガニスタンM7.5、11月のギリシャM6.5、オクラホマM4.7の震源を通過するエリアであり、9月に豪雨で堤防決壊した茨城県も被っている。北緯28度付近は、5月末の小笠原諸島西方沖M7.8地震のエリアに符合する。

今後最も警戒すべき震源域は、東日本太平洋沿岸から首都圏方面。北緯36度付近と考えられるが、半径400km程度のずれを含めて広い範囲で警戒したい。

◆2015春分図で新月図の震源域を探る◆

今年の大型地震は4月のネパールM7.8、9月のチリ中部沖M8.3、10月のアフガニスタンM7.5が挙げられるが、このうちネパールとチリに注目したい。地震発生直前の新月図を見ると、ネパール新月図はICに水星が合、チリ新月図はMCに春分図火星が合となる。比較的軽量級の天体だが、これら足の早い天体と子午線の合が影響の強さを示していると思われる。同時に春分図においても、ネパールは天頂に土星、チリでは天底にパラスがあり、春分図震源域にも対応している。




火星、金星、水星のアスペクトを春分図、新月図で読み、最も危険度が高いと思われる天体を基準に、震源域を予想することが可能だと思われる。

その理論でいくと、12月11日東京新月図はかなり厳しい位相となっている。MCに天王星、ICに火星が合となり、それらは冥王星とTスクエアを成立させている。春分図MCにもセレスが合であり、12月の国内での大型地震発生の可能性は高いと考えざるを得ない。



正確に日時、場所を当てるのは未だ不可能だが、地震が起きやすい天体位相が続いており、地震災害対策マニュアル等確認するなど、念には念を入れて警戒に当たってほしい。

韓国で地震

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「韓国西部でM3.9地震発生 今年最大の規模」
【ソウル聯合ニュース】韓国気象庁は22日午前4時31分ごろに西部の全羅北道・益山付近で発生した地震の規模がマグニチュード3.9だったと発表した。今年、韓国で起きた地震のうち、最大の規模となる。
 当初、同庁はマグニチュード3.5としていたが、分析の結果、3.9に訂正した。同道に隣接する忠清南道や忠清北道でも、揺れを感じ、消防署には住民の電話が相次いだ。
(朝鮮日報)
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/12/22/2015122201651.html

(USGS:アメリカ地質調査所)
http://earthquake.usgs.gov/earthquakes/eventpage/us100048nj#general_summary
USGSによるとマグニチュード4.5となっている。

朝鮮半島でのM4越えの地震は珍しい。そして震源地に注目なのだが、筆者が前回アップした記事にある地震年間警戒地域の地図に記されている、東経と北緯の警戒エリア(赤い帯)の交点で地震が起きているのである。
http://blog.goo.ne.jp/pneuma_2007/e/6ddc30125ec2e2f32b05849def7e5c01

満月、天王星と2つの地震

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今年のクリスマスは満月であったが、25日に地球ではM6超級の地震が2つ発生した。一つは午前4時44分に発生した、南東太平洋M6.1、そしてもう一つは26日午前4時47分に発生した、ヒンズークシュ山脈M6.3地震である。(いずれも日本時間)
M 6.1 - Southern East Pacific Rise
M 6.3 - 41km WSW of Ashkasham, Afghanistan


これらの地震は満月の成立時間、日本時間25日20時11分を間に挟んで、ほぼ24時間の間隔で発震した。興味深いのは震源の位置関係で、南半球で発生した南東太平洋地震と、アフガニスタンで発生した地震の震源は、ほぼ地球の表裏関係といえる位置であったことだ。

さらにこれらの地震の発生時間は、満月の太陽-月と強い関係が成立している。南東太平洋の発生時間は、現地で太陽がほぼ南中した時間であり、アフガニスタンでは、太陽が真夜中に子午線を通過した時間とほぼ重なるのである。それは同時に、南東太平洋では満月の月が地球の裏側で子午線を通過したタイミングであり、アフガニスタンでは、月が南中したタイミングでもあった。

また、天王星が26日14時に順行を開始したが、天王星の順逆転換日前後にも大型地震が発生するアノマリーがある。これらの地震は、複数の天体位相の節目が重なって起こった、貴重な事例となった。

アフガニスタンでは数十人のけが人が発生したが、震源の深さが200キロメートルと深く、大事には至らなかった。

以下の図版は、2つの地震の位置関係を表したもので、海洋の部分を半透明にして、地球の表側と裏側の震源の位置を視覚的に掴めるようにしている。アフガニスタンを表側として、本来見えない裏側の南東太平洋の震源の位置を透かしで表示している。図版に表示していないが、太陽は図版の右奥方向、月は左側手前という位置関係にある。

今回のように、これほど天体物理学と関係ありそうな地震が発生するのは珍しいので、図版の作成に力を入れてみた次第である。



木星-海王星のサイクルとNYダウ株価の推移

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2015年の金融市場では、NYダウ株価が一時18000ドルの大台をつけ、また日経平均株価も一時20000円台への回復をしたことで、大きな節目を迎えた年だったといえる。ただ、7月の上海株価暴落によるチャイナショック、過度な原油価格急落による世界的な株価下落により、これ以上の上昇を得るのは難しい局面も頭をもたげてきた。米連邦準備理事会(FRB)は12月に、2008年のリーマンショック以降据え置いてきたゼロ金利を解除することを決定。今後の世界のマネーの動きの変化に注視しなければならない局面に来ている。2016年からの株価はどのように推移するだろうか。占星学的知見から考察する。

◆木星と海王星が作るサイクルとNYダウ株価の推移が一致◆

占星学で株価の動きを表す代表的な天体は、木星である。加えて投機的なバブルをもたらすのが海王星だ。これら2つの天体の公転周期を数値化し、木星-海王星が作る角度を、複素平面の概念を用いて捉えることにした。エクセルでフーリエ変換することにより、サインウェーブをグラフ表示し、実際の株価の動きと何らかの関係性が出てくることを期待したのである。

作業した結果が以下のグラフである。太い青線が木星-海王星のコサイン波(-cosθ)、細い線はNYダウ株価の推移だが、2008年のリーマンショック以降現在までの株価の推移に、ほぼ完全に一致したサイクルとして出現したのである。



サイクルの原点は2009年5月の木星-海王星の合。NYダウはその前3月には大底を打ち、上昇を始めている。そしてサイクルの転換点である木星-海王星の衝が成立した2015年9月の直前には、NY株価は一時1900ポイント近くも急落する事態が発生している。

木星-海王星の合から出発するサイクルが、リーマンショック以降の株価推移を導いてきたとすると、サイクルの天井は2015年につけたと考えるのが妥当だ。以降のサイクルは、グラフに見られるように緩やかな下降線を辿っていく。

◆リーマンショック以前のサイクル◆

それではリーマンショック以前のサイクルではどうか。これはうまく当てはまっていないように見える。しかし、サイクルのピークである木星-海王星の衝の成立した2002年9月直前には、NY株価も7500ドルの大底をつけている。これはサイクルの転換点に一致しており、木星-海王星サイクルの影響を受けていると考えて差し支えないだろう。

2008年以前の株価の推移が複雑なのは、サイクルの逆相(cosθ)や、他の火星-海王星などスパンの短いサイクルが複合的に現れているからと思われる。

◆2016年以降のサイクルと株価◆

2015年が株価のサイクルの天井だったとすると、今後はずっと下り坂になるのだろうか。しかし実際の株価サイクルは、辿ってきた道を後戻りするように緩やかに下降線を描くことは少なく、緩やかな上昇と急な下降を繰り返すことの方が多い。リーマンショック前のような短期的なサイクルが出現する可能性もある。

しかし2015年の天井は、リーマンショック以来の未曾有の量的緩和政策の終焉と転換を意味する、米FRBの利上げ政策の発動と一致する。このまま経済活動をバックアップする金融政策がとられないままだと、2018年半ばまでにサイクルの半値、12500ドルまで下落する可能性も存在する。そこまでいかなくとも、上値が重い状況が続くことは間違いなさそうだ。

それも、2016年9月頃からは、サイクルがはっきりと下落方向に向かうので、今後の投資スタンスについては、より慎重かつ柔軟に対処できるようにしていだだきたい。

リーマンショックの天体位相分析

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前号では、NYダウ株価の推移と、木星-海王星が作る三角関数のサイクルがシンクロしていることを確認した。2009年の木星-海王星の合を起点とすれば、2012年6月に木星-海王星の矩、2015年9月に木星-海王星の衝が成立。これを複素平面の概念で捉えるなら、現在は第2象限が完了して、第3象限に入るところと認識することができよう。ちなみに第4象限の始まりは2019年1月。次の3年間がどうなるのか、大いに注目されるところである。

◆リーマンショックに見る、木星の“イージーアスペクト”◆

2016年の始まりにあたって、今年の株価の推移を予想したいのだが、その前に今一度確認したいことがある。現在の世界の金融政策のきっかけとなった、2008年のリーマンショックについて整理したいと思う。特に木星が形成する天体位相をおさえておきたい。

リーマン・ショックは、2008年9月15日に、アメリカ合衆国の投資銀行であるリーマン・ブラザーズが破綻(Bankruptcy of Lehman Brothers)したことに端を発して、続発的に世界的金融危機が発生した事象を総括的によぶ。(wikipedia)

2008年の春分図を、天体を絞って抜き出してみる。木星、天王星、月のノードがメイン。あと太陽-月をタイミングとして使う。内側の円が春分図、外側の円が9月15日の図である。



春分図で株式市場のキープラネットとなる木星は、天王星とセクスタイル(60度)のアスペクトを組む。一般にはこの角度は協調的で、トライン(120度)ほどではないが、ポジティブな相乗効果を発揮するものと判断される。但し、この2天体の中間点に衝をなす第3の天体がアスペクトに加わるとき、Yod(ヨッド・神の手)というハードアスペクトを形成する、この点のみ注意すべしとなる。

2008年の春分図木星が表示する株式市場は、このように穏やかに発展していくと一見みえるのだが、そうではなかった。春分図では成立していなかったヨッドが、月のノードの移動によって同年8月頃に成立したのである。

リーマン・ブラザーズが破綻した9月15日は満月であった。この日のチャート(外側の円)を見ると、サウスノードが150度の角度でそれぞれ春分図の木星と天王星にアスペクト、ノースノードが30度の角度でアスペクトしている。満月の月は天王星に緩く合を成立させ、急転直下の変化を示していた。

このような形で木星がノードと関わると、株式市場からは釜の底が抜けた風呂桶のごとく、資金が失われてしまう。春分図でイージーアスペクトが成立していたとしても、一年間のアスペクトの動きをチェックしなければ安全とは言えない例である。

◆イージーアスペクトは“買い”か◆

しかしもう一点検討しなければならないことがある。幸運と一般に考えられているイージーアスペクトは、本当に株式市場に発展をもたらすアスペクトなのだろうか。筆者調べでは、春分図木星に60度や120度といったイージーアスペクトが見られた年に、株価が伸展したというより、厳しいと判断できる年もあった。

日々の為替の動きも、ある通貨を示す天体がトラインを形成した場合、その通貨ではなく、キーカレンシーであるドルが買われることが多い。イージーアスペクトでは“富の移転”または“富の流出”が起こりやすいことを、金融占星学を進める上で踏まえておかなければならないと考える。

以上の点を踏まえて、2016年春分図を見ていくと、木星は冥王星とトライン(120度)を形成するのである。一般的な占星術理論では、強い上昇が期待できそうなアスペクトであるが、そうならない可能性の方が高いと判断せざるを得ない。今年の春分図についてはもう少し時間をかけて検討していきたい。

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