◆先週の動きと今週の予想〜水星逆行の開始◆
先週は14日のFRB金融政策会合で、金利を0.25%引き上げて0.5〜0.75%とする決定がなされ、ドル円は118.50台に届く円安となった。日経平均株価も週末に年初来最高値をつけ、19400円台で取引を終えた。
一年ぶりという米政策金利の引き上げだったが、これまでトランプ相場といわれるドル高株高基調が続いており、国債利回りも急騰していたことからそれほど興奮する相場とはならず、むしろ米株は上値の重い展開となった。
週末の欧米時間の為替は売買の膠着が続く中、南沙諸島で米国の探索機が中国に捕獲されたという奇妙なニュースでドル円は下落して終わるという、何かすっきりしないものだった。そんな流れで19日には水星が見かけ上動きを停止、米国時間から逆行を開始するのである。
水星の逆行には、トレンドの転換、テクニカル手法が効き目をもたない、方向感のない値動き等の意味があるが、逆に逆行前までに以上のような相場であった場合、急に強いトレンドを発揮することもある。今回の水星逆行は、これまでの上げ潮相場の調整局面に符合する可能性が高い。
水星は今回やぎ座の冥王星にあと1度で合となるというところで、逆行を開始する。これは目下の目標値にいま一歩届かずという象意と見ると、ドル円は119円から120円が、日経平均株価は20000円が目標であったと推測することができる。
逆行の水星は1月5日にやぎ座からいて座に戻り、8日には順行を開始する。いて座の水星はドル円を後押しする格好の組合せであり、調整に入ったドル円が順行開始とともに再び上昇するというシナリオが描けそうだ。水星が再び冥王星に追いつき、通過するのは1月30日。為替と株が目標値に到達するのもこの頃となるかもしれない。
今週から調整に入るという見通しだが、今週の天体位相は、まだ大きな株価下落というのは考えにくい。クリスマス前の消費者の購買意欲が高いうちは、株価も底値は堅そうだ。しかし25日が過ぎると天体の状況は一変する。
トレンドの急変が予想されるのは、12月27日の木星-天王星オポジション成立だ。年末を迎えトレーダーの手じまいが加速する時期に重なっており、どの程度のものとなるか予想はつかない。この時間帯の前後に株価はレンジ加減を突き抜けて下落するおそれがある。
年末までは急な相場変動に十分警戒する必要があるだろう。
◆今週の主なスケジュール◆
【12/19(月)】
米大統領選挙人による投票日
米)イエレンFRB議長の発言
【12/20(火)】
豪)RBA議事録公表(12月6日開催分)
日)BOJ政策金利&声明発表&黒田日銀総裁の記者会見
【12/21(水)】
米)週間原油在庫
【12/22(木)】
NZ)第3四半期GDP
欧)ECB月例報告
米)新規失業保険申請件数 米国
米)第3四半期GDP【確報値】/個人消費【確報値】
【12/23(金)】
・東京市場が祝日で休場
・英国の株式市場が短縮取引(クリスマス休暇前)
・米国の債券市場が短縮取引(クリスマス休暇前、米国の株式市場は通常取引)
英)第3四半期GDP【確報値】
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